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Nelly Furtado/『Loose』 [CD]

Loose.jpgカナダ出身の Nelly Furtado が前作『Folklore』から約3年ぶりの2006年にリリースした通算3枚目のアルバム『Loose』は、前2作からガラリと雰囲気を変えて臨んだアルバムだった。

ラッパーの Attitude を招いて作った『Afraid』からその変化はハッキリと聞き取れ、2曲目で『Loose』からの2ndシングルに選ばれた『Maneater』では、このアルバムの共同プロデューサーに名を連ねた Timbaland がバック・ボーカルでも参加。同じく共同プロデューサーの Danja がドラムとキーボードで参加する『Maneater』は Nelly Furtado がそれまで持っていたイメージを180度覆す曲だった。

そして3曲目に、この『Loose』からの1stシングルに選ばれた『Promiscuous』が登場。Timbaland のボーカルがより前面に強調された『Promiscuous』は母国カナダのチャートでデビュー・シングル『I'm Like a Bird』以来となる No.1 を記録。全米チャートでも初の No.1 シングルになり、6週間連続で No.1 の座についた。

『Promiscuous』は2006年の Billboard 誌の年間チャートで3位にランクされ、同誌の2006年の Best Pop Song にも選出された。また2007年の Grammy 賞では Best Pop Collaboration With Vocals の候補になり、母国カナダの Juno 賞では Single Of The Year に見事選出された。

この『Promiscuous』は新しい Nelly Furtado の一面を代表する曲だった。2曲目の『Maneater』は2ndシングルに選ばれ、この曲で全英チャートで初の No.1 シングルにも輝いた。

ここまでの3曲全ての制作に Nelly Furtado は関わっていたが、出来上がった曲の持つイメージはそれまでの Nelly Furtado が手掛けた曲と明らかに異なり、アルバム全体のプロデュースを務めた Timbaland と Danja の影響がとても色濃く表れていた。

そのふたりの影響がやや薄い『Showtime』や、スペイン語で歌われる『No Hay Igual』と『Te Busqué』いう曲もアルバム『Loose』には含まれ、英語圏以外のブラジルやメキシコ、スペインなどでもゴールド・ディスクを獲得し、世界中で1000万枚以上のセールスを記録した。これはデビュー盤『Whoa, Nelly!』の約2倍、前作『Folklore』の約5倍の数字だった。

『Loose』からは3rdシングルとして Nelly Furtado と Timbaland、Danja の3人だけで作った3曲のうちの1曲である『Say It Right』が選ばれ、この曲がまた全米チャートだけでなく、フランスやスイス、スウェーデンなどの国で No.1 を記録。Billboard 誌の欧州チャートで最高2位、全英チャートで最高10位をマークした。

Timbaland が叩くドラムと Danja が弾くキーボードの上に被さる Nelly Furtado のボーカルがとても印象的な『Say It Right』は、この『Loose』の中で1番好きな曲だった。シングルのカバーに使われた Nelly Furtado の画像もとても綺麗で印象に残るものだった。

続く『Do It』も『Say It Right』を作った3人による曲だが、曲調は一転して Madonna が歌うような曲で、この『Do It』も2007年の夏にシングル・カットされた。

アルバム『Loose』からは他にも『In God's Hands』と『All Good Things (Come To An End)』がシングル・カットされ、後者は Billboard 誌の欧州チャートで再び No.1 になり、ドイツやスイスのチャートでも No.1 シングルになった。

『Loose』から約3年後、Nelly Furtado は Universal Music Latino から全編スペイン後のアルバム『Mi Plan』をリリースするが、これは『Loose』ほどの成功を収められなかった。そして、この11月には2000年のデビュー以来の10年を総括するベスト盤をリリースする。

デビュー・シングルの『I'm Like a Bird』や『Loose』からのシングルに加えて、新曲『Night Is Young』なども含むこのベスト盤は2枚組の形態や、DVD を追加した3枚組もリリースされる。『Night Is Young』は新しいアルバムに収められる曲とも言われていたが、このベスト盤を挟んで Nelly Furtado の通算5枚目のスタジオ・アルバムが届けられるのはいつになるだろう。

Loose
Afraid (featuring Attitude and The Horace Mann Middle School Choir)
Maneater
Promiscuous (featuring Timabland)
Glow
Showtime
No Hay Igual
Te Busqué (featuring Juanes)
Say It Right
Do It
In God's Hands
Wait For You
All Good Things (Come To An End)



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コメント 2

musiqmusiq

このアルバム、好きだったですねぇ。
彼女がティンバランドと組むって言うこと自体が刺激的だったんですが、その内容がすこぶるクオリティーが高かったんで、更に気分が高揚したのを覚えてます。
あまりにも彼女がやる音楽のジャンルが毎作毎作とぶのでついていくのが大変だったりもしますが、昔の彼女を知らない自分としてはベスト盤で色々聴いてみたいなと思っていたりします。
by musiqmusiq (2010-10-31 23:32) 

MCMLXV_65

musiqmusiqさん、コメントありがとうございます!
仰る通りNelly Furtadoの音楽って、このアルバムでいきなり方向がガラリと変わったので、以前のアルバムを知っていた立場としては戸惑いが大きかったですね。
私もTimbalandと組んだ曲を初めて聴いたときは「えぇ~?!」と驚かされましたが、聴いていくうちにその変化に馴染んでしまいましたネ。
ベスト盤だとその振り幅の大きさに、また驚くだろうと今から思っています。^^;
by MCMLXV_65 (2010-10-31 23:42) 

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