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Blondie/『Eat To The Beat』 [CD]

Eat-to-the-Beat.jpg前作『Parallel Lines』が英米でプラティナ・ディスクを獲得した Bondie は続くこの『Eat To The Beat』でもプロデューサーに Mike Chapman を起用。このアルバムも再び英米でプラティナ・ディスクに輝き、全英アルバム・チャートでは前作に続いて No.1 を獲得した。

『Eat To The Beat』からは合計4枚のシングルがカットされ、1stシングルでアルバムのトップを飾った『Dreaming』は文句なしでキャッチーな曲だった。『Dreaming』は後に様々なカバー曲を生み、Blondie を代表する曲の1つになった。

『Eat To The Beat』には Blondie らしいポップな曲以外に、この後のアルバム『Autoamerican』で聞かれるレゲエを先取りした『Die Young Stay Pretty』や、グラマラスな雰囲気をたっぷり含んだ『Union City Blue』。初期のアルバムに通じるパンク・スタイルな『Living In The Real World』や、Deborah Harry のボーカルが際立った『Shayla』などバラエティに富んだ曲が多く詰まっていた。

前作『Parallel Lines』には『Will Anything Happen?』という曲があったが、その後、Elvis Costello は『Accidents Will Happen』という曲を発表。それを受けてというわけではないだろうが、Blondie はこの『Eat To The Beat』で『Accidents Never Happen』と歌っている。

この『Eat To The Beat』をリリース後に Blondie は映画『American Gigolo』のサウンドトラックに提供した『Call Me』が大ヒットを記録。『Call Me』は英米双方のチャートで No.1 になり、そのおかげで当初アルバムからシングルを予定していた『Slow Motion』はリリースが見送られるという事態にもなってしまった。

『Slow Motion』は2ndシングルの『Union City Blue』にも似たスタイルの曲で、もし、シングル・カットされていたらこちらもヒットしていたのではないだろうか。

『Call Me』のヒット後、アルバムからは『Atomic』がシングル・カットされ、これも再び全英チャートで No.1 を記録。この『Atomic』では Blondie のバンドとしての演奏がより強調され、魅力ある Deborah Harry のボーカルを最小限にとどめた曲になっていた。

これらシングルになった曲の他に『Eat To The Beat』には後の Go-Go's のサウンドにも繋がるようなタイトル曲の『Eat To The Beat』や、子守唄のような『Sound-A-Sleep』。続く『Victor』では『Sound-A-Sleep』の囁くようなボーカルから一転して Deborah Harry の叫ぶようなボーカルが特徴。そしてアルバムの最後は盛大なカウントで始まる『Living In The Real World』で閉じられていた。

2001年のリイシューで『Eat To The Beat』には4曲が追加されたが、『Ring Of Fire』は1980年に公開された映画『Roadie』のサウンドトラックに収められた曲。この映画『Roadie』には Blondie も出演し、2枚組のサウンドトラック盤もリリースされたが未だに CD 化されていない珍しいアルバムで、ここでしか聴けなかった曲が Blondie のアルバムに正式に追加されたのは嬉しかった。

Eat To The Beat
Dreaming
The Hardest Part
Union City Blue
Shayla
Eat To The Beat
Accidents Never Happen
Die Young Stay Pretty
Slow Motion
Atomic
Sound-A-Sleep
Victor
Living In The Real World
2001 Bonus tracks
Die Young Stay Pretty (New Year's Eve '79 at The Apollo Theatre in Glasgow, Scotland)
Seven Rooms Of Gloom (New Year's Eve '79 at The Apollo Theatre in Glasgow, Scotland)
"Heroes" (1/12/80 at The Hammersmith Odeon, London, England)
Ring Of Fire (from the soundtrack『Roadie』)

タグ:1979 Blondie


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コメント 2

seawind335

懐かしいですね。

「Call Me」は、好きでしたね。
でも、Blondieって不思議な魅力を持つバンドですね。“バンドをあまり感じさせない”というか・・・
このバンドを、ジャンル分けすると、どのカテゴリに入るのでしょう?

by seawind335 (2010-11-27 15:35) 

MCMLXV_65

walkmanでいろいろアルバムを探していて、ふと見つけたのが今回のBlondieでした。やっぱ懐かしいですね! 『Call Me』はロングverも当時は好きでしたねぇ。

Blondieはパンクもありですが、レゲエは全体的なサウンドではないので除外して、あとは定番でポップですかねぇ~。walkmanでジャンル分けはほとんどしないで、ほぼ全てをポップで統一していますね。これに属さないのはJ-PopとJazzくらいかなぁ。
by MCMLXV_65 (2010-11-27 15:53) 

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