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Michael Jackson/『HIStory: Past, Present and Future, Book I』 [CD]

history.jpg今日は別の CD を取り上げる予定だったが、昨夜、聴いた J-WAVE の特番がとても感動的だったので、この Michael Jackson が1995年にリリースしたベスト盤兼新作の『HIStory: Past, Present and Future, Book I』を引っ張り出してきた。

その J-WAVE の特番は、第6回日本放送文化大賞のラジオにおいて準グランプリを受賞した2009年6月26日の朝に放送された「~JK RADIO~ TOKYO UNITED」を1時間に短縮編集したもので、言うまでもなく、この2009年6月26日の朝は Michael Jackson の急死が世界中を駆け巡ったときだった。

この日はもう一人のスター、Farrah Fawcett が亡くなった日でもあって、当時は Farrah Fawcett が亡くなったことに、より大きな衝撃を受けていた。

当時は Michael Jackson の訃報も大きな話題だったが、何かこの日を境にそれまでの Michael Jackson に対するコメントが一変し、それが正直、素直に受け止められなかった。そんな思いもあり、Michael Jackson のそれまでにリリースしてきたアルバムについても、もう一度聴きたいという思いは起きなかった。

Michael Jackson のアルバムは以前取り上げた『Thriller』の他には、この『HIStory: Past, Present and Future, Book I』と、1997年にリリースされた『Blood on the Dance Floor』というリミックス盤しか手元になく、他のアルバムは訃報をきっかけにリイシュー盤を手にする機会もあったが、それも何か商売臭さを感じてしまい、手が伸びなかった。

Michael Jackson の訃報を境に、それまでの価値観が豹変という状況には、どうしても寛容になれず、今日まで至ってしまったが、昨夜の J-WAVE の特番を聞いてナビゲーターのジョン・カビラ氏が淡々と(現実には淡々じゃなかったかもしれない…) Michael Jackson の死に関するニュースを読み上げるのを聞いていくうちに自然と涙が出てきてしまった。

番組開始当初は心肺停止の状態で病院に搬送されたと一報されたが、次第にネット上の未確認情報として亡くなったようだと情報が流れ、ついには「Michael Jackson が亡くなりました」とジョン・カビラ氏が伝えたときには、当時なかった感情が込み上げてきてしまった。

ラジオを聞きながら、こんなに感情の起伏があったのは実に久しぶりだった。2009年6月26日の朝は斜に構え、素直に受け止められなかったことが、1年半以上も経ってから感じることが信じられなかったが、昨夜の再放送で Michael Jackson の曲がたくさん流れ、ジョン・カビラ氏が冷静にその変化していく状況を刻々と伝えていく姿勢に思わず聞き入ってしまった。

番組は当日の午前6時から11時半までナマ放送枠で予定されていた内容を全て急遽変更し、刻々と変化していく情報と共に Michael Jackson の曲がオンエアされた。昨夜はそれを1時間に短縮編集されていたが、当時の様子がまざまざと蘇ってくる臨場感があった。

昨夜の再放送を聞き、いろいろな思いを感じてこの『HIStory: Past, Present and Future, Book I』をたまらず引っ張り出して聴いてみたが、前半のベスト盤の曲にはその曲がヒットしていた当時のことを思い出し、後半の新作部分については悲しい想いにならずにはいられなかった。

今も Michael Jackson 関連のアイテムには正直関心を惹かれないが、その残してきた実績については、その当時に感じたことを思い出し、その思いを大事にしていこうと思った。そして、ようやく Michael Jackson という存在がなくなったことを実感した J-WAVE の特番だった。この『HIStory: Past, Present and Future, Book I』に収められた多くの曲も、もっと聴いてみようと思えた1時間だった。

HIStory: Past, Present and Future, Book I
history.jpg【HIStory Begins】
Billie Jean
The Way You Make Me Feel
Black or White (featuring L.T.B.)
Rock With You
She's Out Of My Life
Bad
I Just Can't Stop Loving You (featuring Siedah Garrett)
Man In The Mirror
Thriller
Beat It
The Girl Is Mine (featuring Paul McCartney)
Remember The Time
Don't Stop 'Til You Get Enough
Wanna Be Startin' Somethin'
Heal The World
【HIStory Continues】
Scream (featuring Janet Jackson)
They Don't Care About Us
Stranger In Moscow
This Time Around (featuring The Notorious B.I.G.)
Earth Song
D.S. (featuring Slash)
Money
Come Together
You Are Not Alone
Childhood (Theme from Free Willy 2)
Tabloid Junkie
2 Bad (featuring Shaquille O'Neal)
HIStory
Little Susie
Smile


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コメント 2

seawind335

私は、彼の作品の中でも「Thriller」が一番好きでした。
生き方も、曲も、この時期が一番“ナチュラル”だったのかな、と考えてしまいます。彼が楽しんで作ったのは、このアルバムが最後だったのでは?と勝手に想像してしまいます。
マスコミはその時々で色々と書きたてていましたが、彼が生み出した作品だけが、変わらずに今も輝いていますね。
by seawind335 (2011-01-09 23:37) 

MCMLXV_65

Michaelのアルバムは多くの方で好きなアルバムが違うようですが、私も好きなアルバムは『Triller』です。それ以降は、少しオーバー・プロデュース気味に感じましたね。でも、シングルとしてリリースされた曲は PV も含めて完成度が高く好きでした。その1つ1つの曲がリリースされた時に感じたこと、思ったことは今でも普遍だと思います。
by MCMLXV_65 (2011-01-10 00:57) 

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