Earth, Wind & Fire/『All 'n All』 [CD]
1977年にリリースされた邦題『太陽神』と付けられた Earth, Wind & Fire のアルバム『All 'n All』のジャケットも日本のイラストレーター長岡秀星が描いたもので、ダブル・ジャケットの表にはピラミッドや巨大な石像が描かれ、ジャケットを拡げると左側には幾何学的な建造物や未来のピラミッドのような物体があり、宇宙に向かって飛び立つロケットや宇宙船が描かれていた。
このジャケットから連想されたのか、『All 'n All』からの2ndシングル『Fantasy』には邦題が『宇宙のファンタジー』と付けられていた。
全米の R&Bチャートで3枚目の No.1 になった『All 'n All』は300万枚のセールスをマークし、全米アルバム・チャートでも最高3位まで上昇。全英チャートでは Earth, Wind & Fire のアルバムとして初めてチャート・インを果たし、最高13位を記録した。
『All 'n All』は Grammy 賞の Best R&B Vocal Performance By A Duo, Group Or Chorus に選ばれ、LP 時代はB面中盤に収められた『Runnin'』が Best R&B Instrumental にも選ばれた。
この『All 'n All』からは1stシングルの『Serpentine Fire』が全米 R&B チャートでアルバムとともに No.1 を記録。2ndシングルに選ばれた『Fantasy』は全米 R&B チャートで最高12位、全米シングル・チャートでも最高32位を記録したが、1970年代終盤の日本では『Fantasy』が『Serpentine Fire』より頻繁にラジオからよく流れていた記憶がある。
Earth, Wind & Fire のアルバムは1972年の通算3枚目の『Last Days and Time』から Columbia Records を通じてリリースされてきたが、この『All 'n All』が Columbia Records からの最後のアルバムだった。そのことを意識してか、『All 'n All』はそれまでの Earth, Wind & Fire の集大成のようでもあり、ここにはファンクの要素はもちろんのこと、ジャズや R&B の要素もあり、独特の Kalimba という楽器が奏でる音もこのアルバムに彩りを与えていた。
『All 'n All』に収録された曲は Maurice White と Philip Bailey、Verdine White とそれぞれの個性あるボーカルも本当に表現が豊かでコーラス・ワークも見事だった。Kalimba に代表されるパーカッション類の音と多彩なホーン・アレンジも本当にうまくブレンドされたアルバムに仕上がっていた。
Earth, Wind & Fire はこの『All 'n All』でやるべき事を全て果たしてしまったのか、1978年はオリジナル・アルバムのリリースがなく、The Beatles のカバー『Got To Get You Into My Life』と新曲の『September』を収めたベスト盤をリリースし、1979年は数日前に取り上げた『I AM』をリリースし、このアルバムではポップやディスコの路線を大きく意識した曲もあった。
『All 'n All』はそれ以降のアルバムと比較しても1970年代の活動スタイルに1つの区切りをつけたアルバムのようで、Earth, Wind & Fire の長い活動の中に於いて大きな境目になったアルバムとも思える。
All 'n All
Serpentine Fire
Fantasy
In The Marketplace (Interlude)
Jupiter
Love's Holiday
Brazilian Rhyme (Beijo)
I'll Write A Song For You
Magic Mind
Runnin'
Brazilian Rhyme (Ponta de Areia)
Be Ever Wonderful
このジャケットから連想されたのか、『All 'n All』からの2ndシングル『Fantasy』には邦題が『宇宙のファンタジー』と付けられていた。
全米の R&Bチャートで3枚目の No.1 になった『All 'n All』は300万枚のセールスをマークし、全米アルバム・チャートでも最高3位まで上昇。全英チャートでは Earth, Wind & Fire のアルバムとして初めてチャート・インを果たし、最高13位を記録した。
『All 'n All』は Grammy 賞の Best R&B Vocal Performance By A Duo, Group Or Chorus に選ばれ、LP 時代はB面中盤に収められた『Runnin'』が Best R&B Instrumental にも選ばれた。
この『All 'n All』からは1stシングルの『Serpentine Fire』が全米 R&B チャートでアルバムとともに No.1 を記録。2ndシングルに選ばれた『Fantasy』は全米 R&B チャートで最高12位、全米シングル・チャートでも最高32位を記録したが、1970年代終盤の日本では『Fantasy』が『Serpentine Fire』より頻繁にラジオからよく流れていた記憶がある。
Earth, Wind & Fire のアルバムは1972年の通算3枚目の『Last Days and Time』から Columbia Records を通じてリリースされてきたが、この『All 'n All』が Columbia Records からの最後のアルバムだった。そのことを意識してか、『All 'n All』はそれまでの Earth, Wind & Fire の集大成のようでもあり、ここにはファンクの要素はもちろんのこと、ジャズや R&B の要素もあり、独特の Kalimba という楽器が奏でる音もこのアルバムに彩りを与えていた。
『All 'n All』に収録された曲は Maurice White と Philip Bailey、Verdine White とそれぞれの個性あるボーカルも本当に表現が豊かでコーラス・ワークも見事だった。Kalimba に代表されるパーカッション類の音と多彩なホーン・アレンジも本当にうまくブレンドされたアルバムに仕上がっていた。
Earth, Wind & Fire はこの『All 'n All』でやるべき事を全て果たしてしまったのか、1978年はオリジナル・アルバムのリリースがなく、The Beatles のカバー『Got To Get You Into My Life』と新曲の『September』を収めたベスト盤をリリースし、1979年は数日前に取り上げた『I AM』をリリースし、このアルバムではポップやディスコの路線を大きく意識した曲もあった。
『All 'n All』はそれ以降のアルバムと比較しても1970年代の活動スタイルに1つの区切りをつけたアルバムのようで、Earth, Wind & Fire の長い活動の中に於いて大きな境目になったアルバムとも思える。
All 'n All
Serpentine Fire
Fantasy
In The Marketplace (Interlude)
Jupiter
Love's Holiday
Brazilian Rhyme (Beijo)
I'll Write A Song For You
Magic Mind
Runnin'
Brazilian Rhyme (Ponta de Areia)
Be Ever Wonderful
2011-02-24 20:58
nice!(1)
コメント(2)
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このアルバムを中学生の時に買いました^^)懐かしい~
by rtfk (2011-02-25 09:24)
こんにちは、rtfkさん。私はこのアルバムはリアルタイムで聴けなかったのですが、長岡秀星のジャケットだけはいろいろなところで見て、いつかは聴きたいと思っていたアルバムでした。最近EW&Fのアルバムをまとめて入手したので改めて聴きましたが、評判どおりいいアルバムですね!
by MCMLXV_65 (2011-02-25 12:03)