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The Style Council/『Café Bleu』 [CD]

Cafe-Bleu.jpgThe Style Council は1983年にミニ・アルバム『Introducing The Style Council』をオランダと日本でのみリリース。本国イギリスでは当時その輸入盤が出回っていたらしく、実質的なデビュー盤はこの1994年3月にリリースされた『Café Bleu』となっている。

Paul Weller と Mick Talbot のふたりを中心にした The Style Council はこの『Café Bleu』ではサックスやトランペットの管楽器を効果的に使いジャズのようなタイプのインストルメンタル曲を多く収録している。Paul 以外のボーカルには後の夫人となる D.C. Lee に加えて、Everything But The Girl の Tracey Thorn、『A Gospel』では Dizzy Hite のラップも取り入れている。

『Café Bleu』は LP としてもリリースされて『Dropping Bombs On The Whitehouse』までがA面、『A Gospel』以降がB面だったが、LP の裏面には当初2曲目の『The Whole Point Of No Return』の表記がなく、リリースの直前になって収録が決まったらしい。

『Café Bleu』は Mick のピアノによるインストルメンタル『Mick's Blessings』で始まり、LP のA面にはインストルメンタル曲が他にも『Me Ship Came In!』『Blue Café』『Dropping Bombs On The Whitehouse』があった。

アルバムのタイトルを逆にした『Blue Café』は最近は FM からもよく流れるお馴染みのインストルメンタル曲で、物騒なタイトルの『Dropping Bombs On The Whitehouse』ではサックスとトランペット、Paul がベース、Mick がピアノ、ドラムに Steve White という構成でジャズっぽい曲に仕上げている。

B面のトップを飾る『A Gospel』はこの頃の The Style Council らしくない曲で、活動後期に Polydor からリリースを拒否された幻のラスト・アルバム『Modernism: A New Decade』に通じる曲になっている。この曲では生のドラムに代わって、『Café Bleu』の共同プロデューサーである Peter Wilson がプログラミングしたドラムの音が使われている。

続く『Strength Of Your Nature』は Paul と Mick、そして D.C. Lee の3人のボーカル・ワークが楽しいアップテンポな曲。A面のインストルメンタル曲中心の構成と違ってB面は冒頭から The Style Council のポップな面を強調した曲が並んでいた。この曲でもドラムは Peter Wilson がプログラミングした音が使われている。

『Café Bleu』には2枚の The Style Council を代表する曲があり、1つはシングル・カットされたバージョンとガラリと趣きを変え、A面の雰囲気に合わせた『My Ever Changing Moods』、もう1つは Paul のファルセットが特徴の『You're The Best Thing』だった。この2曲は全英チャートで共に最高5位を記録し、シングル・カットされたポップな『My Ever Changing Moods』は全米チャートで最高29位まで上昇、The Style Council の唯一全米チャート入りしたシングルになった。

バイオリンを前面にフューチャーした『Here's One That Got Away』は管楽器中心のインストルメンタル曲とまた少し違う爽快感に溢れた曲で、この曲で Paul はファルセットなボーカルを巧みに使い分けている。

続く『Headstart For Happiness』では再び管楽器を使って華やかに演出、D.C. Lee と Steve White のふたりを加えて The Style Council のバンドとしてのスタイルを反映した曲になっていた。『Here's One That Got Away』とこの『Headstart For Happiness』はともにシングル・カットもできた曲のように思える。

そしてデビュー盤の『Café Bleu』は Mick の軽快なハモンド・オルガンのプレイが楽しめる『Council Meetin'』で終わりとなる。ここで Paul はベースに加えてフルートもプレイしている。この曲での Steve White との3人のプレイからはバンドとしての自信も感じられた。

『Café Bleu』は全英チャートで最高2位まで上昇。アメリカでは『My Ever Changing Moods』の12インチ・バージョンを1曲目にして曲順も変え、タイトルを『My Ever Changing Moods』としてリリースされた。アメリカ盤の『My Ever Changing Moods』にはイギリスでシングル・カットされた『A Solid Bond In Your Heart』も収録されていた。

Cafe-Bleu.jpgCafé Bleu Café Bleu (Remastered) - ザ・スタイル・カウンシル
Mick's Blessings
The Whole Point Of No Return
Me Ship Came In!
Blue Café
The Paris Match
My Ever Changing Moods
Dropping Bombs On The Whitehouse
A Gospel
Strength Of Your Nature
You're The Best Thing
Here's One That Got Away
Headstart For Happiness
Council Meetin'


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