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The Jam/『Dig The New Breed』 [CD]

Dig-The-New-Breed.jpgここ数日、The Jam のスタジオ・アルバム『Setting Sons』『Sound Affects』を続けて取り上げてきたので、最後は1982年リリースの最後のスタジオ・アルバムで全英チャートで The Jam 唯一の No.1 を記録した『The Gift』をと考えていたが、この『The Gift』はそれまでの5枚のアルバムに比べて今ひとつ思い入れが薄い。

その理由はデビュー盤の『In The City』のような勢いがないことや、『Setting Sons』のようにロックな曲が多くなかったことがある。The Jam といえば『In The City』にあるような雰囲気が好きだったので、そのスタイルが『The Gift』からはあまり感じられなかった。

その代わり、初期の The Jam のスタイルが感じられるアルバムとして好きなのが、解散を表明した直後にリリースされた The Jam として初のライブ盤『Dig The New Breed』だ。

1982年12月に The Jam の解散が Paul Weller から明かされ、その直前には The Jam 最後のシングル『Beat Surrender』がリリース。そして The Jam からその活動を締め括る最後のかたちとして、この14曲入りの『Dig The New Breed』が届けられた。

この『Dig The New Breed』はジャケット中央が刳り抜かれ、そこからレコードのレーベル面が見えるようになっていた。The Jam のスタジオ・アルバムは早くに CD 時代に精巧な作りの紙ジャケット仕様でリイシューされたが、この『Dig The New Breed』はなかなかその対象にならず、ようやく2008年にオリジナルに忠実に中央を刳り抜いた紙ジャケット仕様でリイシューされた。

『Dig The New Breed』に収録された14曲はイングランドとスコットランドの6箇所で行われたライブから選ばれた音源なので The Jam のステージをまるまる再現したようなつくりになっていなかったが、最後のアルバム『The Gift』からも『Ghosts』が選ばれ、1977年以降の The Jam の活動がコンパクトにまとめられていた。

だが、複数の会場からの音源なので、会場が変わるたびにフェードアウトして次の会場の曲にフェードインで繋がるという編集方法になっていて、このような編集はライブ盤では歓迎されず、ライブの勢いが度々粗がれてしまうのがこの『Dig The New Breed』の最大の欠点だった。

1曲目は1977年のロンドンは 100 Club でのライブで、2曲目と3曲目は1979年の同じくロンドンの Rainbow Theatre でのライブと、これら活動初期の頃のライブ音源はまとめて全てを聴いてみたい思いにもなる。

また『Dig The New Breed』の終盤4曲はスコットランドの Glasgow にある The Apollo でのライブ音源で、このライブは『The Gift』リリース直後の1982年4月に行われた。このライブも活動後期のスタイルを知る意味から、まるごと全てを最初から最後まで聴いてみたい思いに駆られる。

最近は古い音源のレストア技術も格段に向上しているので、いつの日かこの『Dig The New Breed』も収録された6箇所の音源全てがデラックス・エディションとして複数 CD のセットとして届けられる日が来るかもしれない。

Dig-The-New-Breed.jpgDig The New Breed Dig The New Breed - ザ・ジャム
In The City
All Mod Cons
To Be Someone (Didn't We Have A Nice Time)
It's Too Bad
Start!
Big Bird
Set The House Ablaze
Ghosts
Standards
In The Crowd
Going Underground
Dreams Of Children
That's Entertainment
Private Hell


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