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Paul McCartney/『Unplugged (The Official Bootleg)』 [CD]

Unplugged.jpg6月にリリースされた最新リマスター盤の影響から最近 Paul McCartney のアルバムもよく聴いている。この1991年にリリースされたライブ盤『(The Official Bootleg)』には1970年リリースのソロ・デビュー盤『McCartney』から3曲がプレイされ、先日リリースされたリマスター盤の DVD には『Junk』と『That Would Be Something』の映像が初めて公式に収録されていた。

ジャケットは1988年にリリースした通称『The Russian Album』こと『Снова В СССР』と対になるようなデザインで、この2枚のアルバムを左右に並べると、マイクに向かってシャウトする Paul とアコースティック・ギターを持って優しく歌う Paul という2つのキャラクターの対比が面白い。

また、それぞれのアルバムの特徴がそれぞれ赤い星と緑のギターで表され、アーティスト名とアルバムのタイトルはそれぞれ対照的な位置に配され、この2枚のアルバムの関連を示すように斜めになった星もデザインされていた。

『Снова В СССР』には後の『Flowers In The Dirt』でドラムを叩く Chris Whitten が参加していたが、この『Unplugged (The Official Bootleg)』に参加したメンバーは『Flowers In The Dirt』リリース後のワールド・ツアーを共にしたメンバーが引続き参加し、ドラマーだけ Chris Whitten から Blair Cunningham に変わっていた。

ただし、Bill Withers が1971年に全米3位を記録した『Ain't No Sunshine』のカバーだけは Paul がドラムを叩いていた。

全編を古いロックのカバーで構成した『Снова В СССР』に対して『Unplugged (The Official Bootleg)』ではソロ・デビュー盤の3曲に加えて The Beatles 時代の曲も6曲がプレイされていた。また、2曲目の『I Lost My Little Girl』は Paul が14歳のときに初めて書いた曲と紹介されていた。

アルバムは The Beatles 時代にもカバーをした Gene Vincent の1956年の『Be-Bop-A-Lula』でスタートし、Bill Monroe というカントリー・シンガーが1946年に書いた『Blue Moon Of Kentucky』や、Eric Clapton ら多くのアーティストのカバーで知られる1950年代の『San Francisco Bay Blues』をプレイ。

『Be-Bop-A-Lula』は Elvis Presley もカバーした曲だが、1964年に Tommy Tucker が1964年に全米11位を記録した『Hi-Heel Sneakers』も Elvis が1968年にカバーをした曲だった。

残るもう1つのカバー『Singing The Blues』は1956年に Melvin Endsley が書いた曲で、Guy Mitchell の歌ったバージョンは全米チャートで9週間 No.1 を記録。全英チャートでも1957年に3週間 No.1 を記録した。

『Снова В СССР』ではロックな曲のカバーが多かったが、『Unplugged (The Official Bootleg)』では番組の趣旨にあわせてカントリーやブルースのカバーが多く取り上げられ、ソロ時代の曲と The Beatles 時代の曲でもアコースティックな感じが映える曲が選ばれていた。

このときに収録された曲は『MTV Unplugged』で放送されたが、公式なリリースは今までになく、またアルバムに収録されなかった曲でリハーサルでのみプレイされた曲も多い。その中には『Things We Said Today』や『Heartbreak Hotel』『Figure Of Eight』などがあるようで、この辺りの未発表音源も後々のリマスター盤でボーナス・トラックとして発表されることに期待したい。

Unplugged.jpgUnplugged (The Official Bootleg)
Be-Bop-A-Lula
I Lost My Little Girl
Here There And Everywhere
Blue Moon Of Kentucky
We Can Work It Out
San Francisco Bay Blues
I've Just Seen A Face
Every Night
She's A Woman
Hi-Heel Sneakers
And I Love Her
That Would Be Something
Blackbird
Ain't No Sunshine
Good Rockin' Tonight
Singing The Blues
Junk


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