Oasis/『Familiar To Millions』 [CD]
2000年2月にリリースした通算4枚目のスタジオ・アルバム『Standing on the Shoulder of Giants』に伴う英国ツアーから、同じ年の7月21日にロンドンの Wembley Stadium で行われたライブの模様を収めたのが、この Oasis として唯一のライブ盤『Familiar To Millions』になる。
2010年リリースのベスト盤『Time Flies… 1994-2009』の限定版には2009年の iTunes Festival での様子を収めた全20曲のライブ盤が付いていたが、こちらは単独でのリリースがなかったので、Oasis の活動期間中のライブ盤としては『Familiar To Millions』が唯一のライブ盤という扱いになるだろう。
Liam Gallagher の率いる Beady Eye は今週末の Summer Sonic で初来日を果たすし、Noel Gallagher は初のソロ・アルバム『Noel Gallagher's High Flying Birds』を10月17日にリリースと発表。このジャケットに写るふたりが共に活動することは消滅してしまったが、それぞれの活動は順調に回り始めている。
この『Familiar To Millions』は CD では2枚組と1枚モノの2種類があり、1枚モノのジャケットは紫色だった。他にアナログ盤や MD、DVD でもリリースされ、2000年当時に珍しいメディアだったカセットや VHS というテープ・メディアでもリリースされ、全英アルバム・チャートでは最高5位を記録。イギリスでは30万枚以上のセールスを記録してプラティナ・ディスクにも認定された。
CD の2枚組には全18曲が収録され、最後の The Beatles のカバー『Helter Skelter』は2枚組でしか聴けない曲で、この曲だけがアメリカのミルウォーキー州にある Riverside Theatre で収録された音源となっていた。
後に Noel は BBC のインタビューでこの『Familiar To Millions』をヒドイ音だと言い、当時のバンド状況も決していい状況になかったと明かした。
ライブ盤は往々にしてバンド側が厳しい評価を下すことがあるが、この『Familiar To Millions』は Liam と共に Wembley Stadium に集まった7万人のファンが一斉に歌う箇所や、曲間の MC が多く収録され、Oasis の曲の特徴であるファンとの、それも特に男性ファンの野太いコーラスがたっぷりと聴け、とても楽しめるライブ盤になっていた。
ファンと一体となったシーンは1枚目の CD の最後に収められた『Stand By Me』の他に、Noel がボーカルを務める曲『Don't Look Back In Anger』でも聴くことができる。特に後者での Wembley Stadium の盛り上がりぶりは一度は聴く価値があるだろう。2枚組の CD ではコンサートの幕開けを告げる『Fxxxin' In The Bushes』も収録され、これからライブが始まるという緊張感もある。
Oasis のライブは Liam の調子によって大きくその出来が左右されてきたが、公式にリリースされたライブ盤としてこの『Familiar To Millions』は Oasis のライブ・バンドとしての面が大いに楽しめる。Oasis というバンドを知りたい方にはシングル・ヒットを集めたベスト盤より、Oasis が作る曲の良さ、親しみやすさが伝わるお勧めのアルバムだと思う。
Familiar To Millions
【CD 1】
Fxxxin' In The Bushes ※
Go Let It Out
Who Feels Love?
Supersonic
Shakermaker
Acquiesce
Step Out ※
Gas Panic!
Roll With It
Stand By Me ※
【CD 2】
Wonderwall
Cigarettes & Alcohol
Don't Look Back In Anger
Live Forever
Hey Hey, My My (Into The Black) ※
Champagne Supernova
Rock'n'Roll Star
Helter Skelter ※
※:2枚組『Familiar To Millions』のみ収録
2010年リリースのベスト盤『Time Flies… 1994-2009』の限定版には2009年の iTunes Festival での様子を収めた全20曲のライブ盤が付いていたが、こちらは単独でのリリースがなかったので、Oasis の活動期間中のライブ盤としては『Familiar To Millions』が唯一のライブ盤という扱いになるだろう。
Liam Gallagher の率いる Beady Eye は今週末の Summer Sonic で初来日を果たすし、Noel Gallagher は初のソロ・アルバム『Noel Gallagher's High Flying Birds』を10月17日にリリースと発表。このジャケットに写るふたりが共に活動することは消滅してしまったが、それぞれの活動は順調に回り始めている。
この『Familiar To Millions』は CD では2枚組と1枚モノの2種類があり、1枚モノのジャケットは紫色だった。他にアナログ盤や MD、DVD でもリリースされ、2000年当時に珍しいメディアだったカセットや VHS というテープ・メディアでもリリースされ、全英アルバム・チャートでは最高5位を記録。イギリスでは30万枚以上のセールスを記録してプラティナ・ディスクにも認定された。
CD の2枚組には全18曲が収録され、最後の The Beatles のカバー『Helter Skelter』は2枚組でしか聴けない曲で、この曲だけがアメリカのミルウォーキー州にある Riverside Theatre で収録された音源となっていた。
後に Noel は BBC のインタビューでこの『Familiar To Millions』をヒドイ音だと言い、当時のバンド状況も決していい状況になかったと明かした。
ライブ盤は往々にしてバンド側が厳しい評価を下すことがあるが、この『Familiar To Millions』は Liam と共に Wembley Stadium に集まった7万人のファンが一斉に歌う箇所や、曲間の MC が多く収録され、Oasis の曲の特徴であるファンとの、それも特に男性ファンの野太いコーラスがたっぷりと聴け、とても楽しめるライブ盤になっていた。
ファンと一体となったシーンは1枚目の CD の最後に収められた『Stand By Me』の他に、Noel がボーカルを務める曲『Don't Look Back In Anger』でも聴くことができる。特に後者での Wembley Stadium の盛り上がりぶりは一度は聴く価値があるだろう。2枚組の CD ではコンサートの幕開けを告げる『Fxxxin' In The Bushes』も収録され、これからライブが始まるという緊張感もある。
Oasis のライブは Liam の調子によって大きくその出来が左右されてきたが、公式にリリースされたライブ盤としてこの『Familiar To Millions』は Oasis のライブ・バンドとしての面が大いに楽しめる。Oasis というバンドを知りたい方にはシングル・ヒットを集めたベスト盤より、Oasis が作る曲の良さ、親しみやすさが伝わるお勧めのアルバムだと思う。
Familiar To Millions
【CD 1】
Fxxxin' In The Bushes ※
Go Let It Out
Who Feels Love?
Supersonic
Shakermaker
Acquiesce
Step Out ※
Gas Panic!
Roll With It
Stand By Me ※
【CD 2】
Wonderwall
Cigarettes & Alcohol
Don't Look Back In Anger
Live Forever
Hey Hey, My My (Into The Black) ※
Champagne Supernova
Rock'n'Roll Star
Helter Skelter ※
※:2枚組『Familiar To Millions』のみ収録
2011-08-10 11:00
nice!(1)
コメント(2)
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最初は一枚モノを買って、二枚組に買い換えました。
やはりoasisのライブはスゴイ!
特にRoll With Itのたたみ掛ける演奏は流石ですね。
by ryo (2011-08-11 23:39)
Oasisの醍醐味ライブをたっぷり楽しめるアルバム。
なぜ、最初は1枚モノだったんです、ryoさん?
Oasisの日本公演は1回しかナマで見られませんでした。
最初、不動のLiamは盛り上がらないだろうなぁ、と
思っていましたが、日本でも海外同様大合唱起こりました。
やっぱOasisのライブ、もう一度ナマで見たかったです!
by MCMLXV_65 (2011-08-12 00:44)