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Garbage/『Garbage』 [CD]

Garbage.jpgGarbage が1995年にリリースしたセルフ・タイトルのデビュー盤『Garbage』は、日本ではジャケットに大きくある『G』がタイトルにしてリリースされた。このデビュー盤は『Milk』で終わる12曲が基本だが、日本版は2曲のボーナス曲が追加され、『Subhuman』という曲はイギリスでごく初期にリリースされた限定シングルで、Garbage のお披露目も兼ねたシングルだった。

もう1曲は『#1 Crush』で1996年の映画『Romeo + Juliet』で使われ、この曲のリミックスは Billboard 誌の Hot Modern Rock Tracks チャートで 4週連続で No.1 になった。

『#1 Crush』は2007年リリースのベスト盤『Absolute Garbage』にも収録されたが、この2曲が揃って聴ける日本版『Garbage』は『#1 Crush』がリミックス・バージョンになっているモノもある。通常版の『#1 Crush』は4分51秒だが、リミックス・バージョンは少し短い4分45秒で、こちらは『Absolute Garbage』にも収録された。

リリース当初の『Garbage』は全米アルバム・チャートで193位に初登場と決して華々しいデビューではなかった。リリース後の11月から Garbage は初のツアーを開始し、北米/欧州を廻り、このツアーは実に1年にも及ぶ大規模なツアーになった。途中、各種フェスティバルへの参加もあり、最後の全米ツアーは The Smashing Pumpkins とのツアーだった。

Garbage は The Smashing Pumpkins や Nirvana のプロデューサーとして有名な Butch Vig が友人の Duke Erikson と Steve Marker と始めたバンドで、この3人が Garbage 結成前にしていた当時の仕事を「like garbage」と称したことから、バンド名を Garbage としたらしい。

この3人が当時手がけていたバンドでボーカルは男性ばかりだったので、Garbage ではボーカルを女性にしようとして、この頃 Angelfish というバンドにいた Shirley Manson をオーディションの末に起用した。

デモ・テープを Butch Vig の名前を伏せて送ったりもしていたので、デビュー盤の動きが鈍かったのは、それも納得づくのことだったかもしれない。

Garbage はツアーの合間に『Only Happy When It Rains』をシングル・カット。するとこの曲が MTV で頻繁にオンエアされ、続くシングル『Stupid Girl』は全英チャートで最高4位をマーク。デビュー盤も全英チャートで最高6位にランクされた。

お披露目を兼ねた『Subhuman』では Shirley Manson のボーカルが加工された感じだったが、『Stupid Girl』ではより洗練された感じになり、オルタナティブなバンドとは違う、ポップな雰囲気もこの『Stupid Girl』にあった。Shirley Manson のボーカルとグランジ風なバックとのミスマッチも当時はとても新鮮だった。

『Stupid Girl』は全米チャートでもブレイク、最高24位を記録してオルタナティブ系チャートで最高2位まで上昇した。

デビュー盤の最後を飾る Shirley Manson の憂いのあるボーカルが特徴の『Milk』がシングル・カットされると全英チャートで最高10位を記録。この頃、全米チャートではアルバム未収録の『#1 Crush』が最高29位になり、オルタナティブ系チャートではとうとう No.1 を記録した。

シングル・ヒットもあってデビュー盤『Garbage』は徐々にセールスを伸ばし、『Only Happy When It Rains』がオルタナティブ系チャートで最高16位まで上昇し、全米チャートで最高55位を記録した頃には全米アルバム・チャートで最高47位まで上昇し、ゴールド・ディスクに認定された。

『Stupid Girl』のヒットでデビュー盤は Top40 入り。100万枚の売上も達成してプラティナ・ディスクを獲得し、全米チャートで最高の20位も記録した。

他にも『Vow』『Queer』『Supervixen』のシングルを含むデビュー盤はアメリカでは200万枚以上のセールスを上げ、イギリスでもダブル・プラティナに認定され、世界中での売上が400万枚近くにも達した。

余談だが、デビュー盤にある『As Heaven Is Wide』はプレイ・ステーションのゲーム『Gran Turismo』でも使われ、そのサウンドトラック盤の1曲目にも収録されていた。

Garbage のアルバムで一枚を選ぶとすると、このデビュー盤と2ndの『Version 2.0』を挙げる方が多い。現在、通算5枚目のスタジオ・アルバムを制作中とも伝えられる Garbage だが、それもこのデビュー盤と同じような新たな衝撃があると期待したい。

Garbage.jpgGarbage Garbage - Garbage
Supervixen
Queer
Only Happy When It Rains
As Heaven Is Wide
Not My Idea
A Stroke Of Luck
Vow
Stupid Girl
Dog New Tricks
My Lover's Box
Fix Me Now
Milk
【Japanese Bonus Tracks】
Subhuman
#1 Crush
タグ:Garbage 1995


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