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Pearl Jam/『Lost Dogs』 [CD]

Lost-Dogs.jpgこの Pearl Jam が2003年にリリースした2枚組の『Lost Dogs』もまた、以前ここで取り上げた Paul Weller の『Fly On The Wall』と同じくシングルB面で発表されてアルバム未収録な曲や、これまでのレコーディングでアウトテイクになった曲などが30曲も詰め込まれたコンピレーション・アルバムだった。

2002年のスタジオ・アルバム『Riot Act』の後にリリースされた『Lost Dogs』だが、それまで Pearl Jam はベスト盤と呼ばれる類のコンピレーション・アルバムが一枚もなく、いきなり『Lost Dogs』のような裏ベスト盤をリリースするのもいかにも Pearl Jam らしかった。ちなみに2004年に33曲を収めた2枚組のベスト盤『rearviewmirror』がリリースされた。

Pearl Jam のスタジオ・アルバムはその時々のコンセプトに沿って曲が選ばれているので、当然そのコンセプトに合わない曲は幾ら良くても収録されない。そのような理由でスタジオ・アルバムから漏れた曲を持つアーティストは他にも多いが、Pearl Jam はそういう曲もライブで積極的に取り上げ、ライブではお馴染みの定番となった曲も多い。

また、ファン・クラブ向けのクリスマス・ソングもこの『Lost Dogs』には収められ、一部のファンしか聴いたことのない曲を聴くことができるのも、このコンピレーション・アルバムの特徴だった。

『Lost Dogs』には未発表曲が約半分近くあり、その他の曲でもシングルB面としてリリース済だが微妙に編集の異なるバージョンも多かった。シングルも熱心に集めてきたファンにとっても、こういう点で差別化を図り、単なるレア曲を再収録したアルバムになっていないところがまた Pearl Jam らしかった。

コンセプトがないようにも思えた『Lost Dogs』だが、1枚目のディスクにはややハードな曲を揃え、2枚目のディスクにはややスローな曲を集めているところが、このアルバムの特徴だろうか。

『Lost Dogs』は LP でもリリースされたが、CD 版『Lost Dogs』は最後の『Bee Girl』の後に隠しトラックがあった。

『4/20/02』というタイトルのこの曲はアルバム『Riot Act』の頃のアウトテイクで、2002年4月5日に34歳で亡くなった Alice in Chains のボーカル Layne Staley に捧げた曲だった。

2分足らずの『Bee Girl』が終わった後、4分近い沈黙に続けて『4/20/02』は始まる。この曲もまた Pearl Jam らしい感情に訴えてくる曲で、こんな曲が不意に始まるのもこの『Lost Dogs』の魅力だった。

Lost-Dogs.jpgLost Dogs
【Disc 1】
All Night
Sad
Down
Hitchhiker
Don't Gimme No Lip
Alone
In The Moonlight
Education
Black Red Yellow
You
Leavin Here
Gremmie Out Of Control
Whale Song
Undone
Hold On
Yellow Ledbetter
【Disc 2】
Fatal
Other Side
Hard To Imagine
Footsteps
Wash
Dead Man
Strangest Tribe
Drifting
Let Me Sleep
Last Kiss
Sweet Lew
Dirty Frank
Brother
Bee Girl
【hidden track 】
4/20/02
タグ:Pearl Jam 2003


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