Madonna／『Hard Candy』

今朝見た NFL.com からのニュースで突然 Madonna の文字と写真があって驚いたが、その内容は来年2月頭に行われる第46回スーパーボウルのハーフタイムショーに Madonna が出演するというものだった。

NFL は2011年シーズンが9月頭に開幕し、第4週目の試合がマンデーナイト・ゲームを除いて終了したばかり。例年スーパーボウルのハーフタイムショーの話題はこの時期に噂はあるものの正式に決定して広報されるのは年末が多かったので、公式サイトにこうして報じられるのはここ数年でもあまり記憶がないことだった。

Madonna は現在最新スタジオ・アルバムを制作中で年明けにもそれが発表されるとみられていたので、もしハーフタイムショー出演が実現すれば、これはかなり強力なプロモーションになるだろう。

現時点で Madonna の最新スタジオ・アルバムは2008年にリリースした『Hard Candy』で、1983年に自らの名前をタイトルにした『Madonna』から数えて通算11枚目になる。1980年代序盤にデビューして以来、2008年で四半世紀も経つわけだが、スタジオ・アルバムが11枚というのは意外にも少ないように思える。

『Hard Candy』はデビュー盤以来属してきたレーベル Warner Bros. と最後のアルバムになり、現在制作中の新作はコンサート・プロモーターとして知られる Live Nation からリリースを通じてリリースの予定で、Madonna は Live Nation とアルバム制作やライブ活動諸々を一括して契約したと報じられている。

『Hard Candy』は前作『Confessions on a Dance Floor』から2年半のインターバルでリリースされ、英米を含む多くの国のアルバム・チャートで No.1 になり、全世界で400万枚近いセールスを記録した。

Justin Timberlake と Timbaland をフューチャーした『4 Minutes』がリード・シングルに選ばれて英1位/米3位を記録、アメリカでは200万枚のセールスもあげた。2ndシングル『Give It 2 Me』は全英チャートで最高7位を記録したが、全米チャートでは総合57位と奮わなかったもののダンス・チャートでは No.1 を記録した。(『4 Minutes』も全米ダンス・チャートでは No.1 をマークした)

3枚目のシングルとして『Miles Away』もカットされ、これも全米ダンス・チャートでは最高2位にランクされた。

『Hard Candy』のプロデューサーには Madonna の他に Justin Timberlake や Timbaland、The Neptunes、Danja の名前があり、前作『Confessions on a Dance Floor』に近い路線を踏襲しながらも、過度なヒップホップなアルバムに傾倒することなく、ここでも Madonna らしさを感じるアルバムになっていた。

翌2009年には新たなベスト盤『Celebration』をリリースし、 Live Nation が絡んだ初めてのワールド・ツアー Sticky & Sweet Tour を行い、このツアーの名前をそのままタイトルにしたライブ盤も2010年にリリースと、『Hard Candy』リリース後も Madonna の名前が途切れることはなかった。

ここ最近リリースされた Madonna のアルバムは特殊パッケージでも同時リリースされ、この『Hard Candy』でも同様だった。通常版と同じ Madonna の画像が使われた黒いボックスに収められた『Hard Candy』には本物のミント・キャンディが同梱されていた。物珍しさからこのボックスを手に入れたが、2008年に手にして以降、一度だけ CD を聴くときに箱を開けて PC に音源を取り込んで以来、この黒い箱は一度も開けていない。

日本の amazon にもまだこの特殊パッケージの『Hard Candy』は在庫があるようだ。もう3年以上も前の特殊パッケージの『Hard Candy』の中のキャンディが今どうなっているか、手元にある箱を開ける勇気はないが、誰かこの amazon にある『Hard Candy』をポチっとして、開けてみてはいかがだろう…?

Hard Candy
Candy Shop
4 Minutes
Give It 2 Me
Heartbeat
Miles Away
She's Not Me
Incredible
Beat Goes On
Dance 2night
Spanish Lesson
Devil Wouldn't Recognize You
Voices

タグ：Madonna 2008