Paul Weller/『Illumination』 [CD]
きのう紹介した『Heliocentric』に続き、ライブ盤『Days Of Speed』を挟んで2002年の秋に届けられた Paul Weller のスタジオ・アルバムがこの『Illumination』だった。このアルバムからはリード・シングルとして『It's Written In The Stars』がカットされて全英チャートで最高7位を記録、1996年リリースの『Peacock Suit』以来の全英チャート Top10 入りを果たした。
ミッドテンポな『It's Written In The Stars』は前作『Heliocentric』からのシングル『Sweet Pea, My Sweet Pea』に収録された『There's No Drinking After You're Dead』のリミックスを担当した Noonday Underground の Simon Dine が Weller と共作した曲だった。その Simon Dine はこの最新アルバムの共同プロデューサーにも名を連ねたいた。
『It's Written In The Stars』のシングルは2種類の CD シングルがリリースされ、アルバム未収録の『Horseshoe Drama』『Push Button Automatic』が CD1 に、もう一枚の CD2 には The Jam 時代の『The Butterfly Collector』『Carnation』のライブ・バージョンが収録されていた。
2年ぶりの新作『Illumination』は前作『Heliocentric』と趣の異なる『Going Places』で始まり、この『Going Places』はすぐお気に入りの曲になった。間髪入れずに始まる『A Bullet For Everyone』がまた更にアップテンポの小気味いい曲で、この曲はライブのオープニングでもプレイされ、この曲もまた新作で好きな曲だった。
3曲目の『Leafy Mysteries』はアルバムからの2ndシングルに選ばれ、この曲も2種類の CD シングルがリリースされ、『Talisman』というアルバム未収録曲と『Illumination』リリースの2か月前にロンドンで行われたライブから『Leafy Mysteries』など4曲が収められていた。
ここまでの曲には Ocean Colour Scene のベーシスト Damon Minchella やギターの Steve Cradock がクレジットされていたが、『Illumination』にはこのふたり以外にも英国の若手ミュージシャンが多数レコーディングに参加していた。
後のアルバム『22 Dreams』を予感させる『Spring (At Last)』と『All Good Books』には John Squire の後任ギタリストとして The Stone Roses に加入した Aziz Ibrahim が参加し、『Call Me No.5』では Stereophonics の Kelly Jones が Weller とボーカルを分け合っていた。
そして『One X One』には当時 Oasis の Noel Gallagher がドラムやベースを担当し、やはり Oasis の Gem Archer がアコースティック・ギターを弾いていた。
The Style Council 時代からの旧友 Steve White もドラムを叩き、多くの英国ミュージシャンの若手と創り上げた『Illumination』は1995年の『Stanley Road』以来となる全英チャート No.1 も記録した。
だが『Illumination』はライブ盤『Days Of Speed』に続いてマイナーなレーベルの Independiente からリリースされ、アメリカではさらに聞いたことのないレーベルの Yep Roc Records を通じてリリースされた。
このアメリカ版の『Illumination』は2枚のシングルにあった3曲のアルバム未収録曲が入った全16曲構成で、付属の DVD には『Leafy Mysteries』のシングルに収録された2002年7月のロンドンでのライブから違う3曲のライブと、シングル2曲の PV が入っていた。
DVD 付き『Illumination』は欧州圏でもリリースされたが、こちらにはボーナス曲がない通常の13曲構成で、DVD には『Leafy Mysteries』の PV がなかった。
そして『Illumination』は数年前に日本で Weller のアルバムが紙ジャケット仕様でリイシューされた際に唯一含まれていなかったスタジオ・アルバムだった。レーベル契約の絡みからこの『Illumination』だけがリイシュー対象から外されたのだろうが、その内容は後々の Weller のアルバムに続くようなスタイルが見られ、そして若手英国ミュージシャンとガッツリ組んで作ったアルバムなのでとても見過ごせない重要なアルバムだ。
今探すなら Yep Roc Records からリリースされたアメリカ版『Illumination』がお勧めだが、生粋のブリティッシュ・アルバムの一番お得なバージョンがアメリカ版というのもちょっとおかしな話だ。
Illumination
Going Places
A Bullet For Everyone
Leafy Mysteries
It's Written In The Stars
Who Brings Joy
Now The Night Is Here
Spring (At Last)
One X One
Bag Man
All Good Books
Call Me No.5
Standing Out In The Universe
Illumination
ミッドテンポな『It's Written In The Stars』は前作『Heliocentric』からのシングル『Sweet Pea, My Sweet Pea』に収録された『There's No Drinking After You're Dead』のリミックスを担当した Noonday Underground の Simon Dine が Weller と共作した曲だった。その Simon Dine はこの最新アルバムの共同プロデューサーにも名を連ねたいた。
『It's Written In The Stars』のシングルは2種類の CD シングルがリリースされ、アルバム未収録の『Horseshoe Drama』『Push Button Automatic』が CD1 に、もう一枚の CD2 には The Jam 時代の『The Butterfly Collector』『Carnation』のライブ・バージョンが収録されていた。
2年ぶりの新作『Illumination』は前作『Heliocentric』と趣の異なる『Going Places』で始まり、この『Going Places』はすぐお気に入りの曲になった。間髪入れずに始まる『A Bullet For Everyone』がまた更にアップテンポの小気味いい曲で、この曲はライブのオープニングでもプレイされ、この曲もまた新作で好きな曲だった。
3曲目の『Leafy Mysteries』はアルバムからの2ndシングルに選ばれ、この曲も2種類の CD シングルがリリースされ、『Talisman』というアルバム未収録曲と『Illumination』リリースの2か月前にロンドンで行われたライブから『Leafy Mysteries』など4曲が収められていた。
ここまでの曲には Ocean Colour Scene のベーシスト Damon Minchella やギターの Steve Cradock がクレジットされていたが、『Illumination』にはこのふたり以外にも英国の若手ミュージシャンが多数レコーディングに参加していた。
後のアルバム『22 Dreams』を予感させる『Spring (At Last)』と『All Good Books』には John Squire の後任ギタリストとして The Stone Roses に加入した Aziz Ibrahim が参加し、『Call Me No.5』では Stereophonics の Kelly Jones が Weller とボーカルを分け合っていた。
そして『One X One』には当時 Oasis の Noel Gallagher がドラムやベースを担当し、やはり Oasis の Gem Archer がアコースティック・ギターを弾いていた。
The Style Council 時代からの旧友 Steve White もドラムを叩き、多くの英国ミュージシャンの若手と創り上げた『Illumination』は1995年の『Stanley Road』以来となる全英チャート No.1 も記録した。
だが『Illumination』はライブ盤『Days Of Speed』に続いてマイナーなレーベルの Independiente からリリースされ、アメリカではさらに聞いたことのないレーベルの Yep Roc Records を通じてリリースされた。
このアメリカ版の『Illumination』は2枚のシングルにあった3曲のアルバム未収録曲が入った全16曲構成で、付属の DVD には『Leafy Mysteries』のシングルに収録された2002年7月のロンドンでのライブから違う3曲のライブと、シングル2曲の PV が入っていた。
DVD 付き『Illumination』は欧州圏でもリリースされたが、こちらにはボーナス曲がない通常の13曲構成で、DVD には『Leafy Mysteries』の PV がなかった。
そして『Illumination』は数年前に日本で Weller のアルバムが紙ジャケット仕様でリイシューされた際に唯一含まれていなかったスタジオ・アルバムだった。レーベル契約の絡みからこの『Illumination』だけがリイシュー対象から外されたのだろうが、その内容は後々の Weller のアルバムに続くようなスタイルが見られ、そして若手英国ミュージシャンとガッツリ組んで作ったアルバムなのでとても見過ごせない重要なアルバムだ。
今探すなら Yep Roc Records からリリースされたアメリカ版『Illumination』がお勧めだが、生粋のブリティッシュ・アルバムの一番お得なバージョンがアメリカ版というのもちょっとおかしな話だ。
Illumination
Going Places
A Bullet For Everyone
Leafy Mysteries
It's Written In The Stars
Who Brings Joy
Now The Night Is Here
Spring (At Last)
One X One
Bag Man
All Good Books
Call Me No.5
Standing Out In The Universe
Illumination
タグ:2002 Paul Weller
2011-11-06 18:37
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