Joss Stone/『LP1』 [CD]
ようやく Joss Stone の最新アルバムまで辿りついた。この『LP1』は通算5枚目のスタジオ・アルバム。アメリカのテネシー州ナッシュビルにある Blackbird Studio にて、元 Eurythmics の Dave Stewart と、僅か6日間で作ったアルバムと報じられた。
Dave とは1曲目の『Newborn』や、シングル・カットされた『Somehow』などを含めた6曲を共に作り、2曲目の『Karma』ではナッシュビル出身のカントリー・シンガー Martina McBride もライター陣に名前があった。
この『LP1』では前作まで属していたレーベルの EMI を離れ、自らのレーベル Stone'd Record からのリリースも話題になり、それまでのレーベル主導で作られたアルバムより、 Joss の本来やりたかったことが詰まったアルバムとも、リリース当時は言われていた。
本当はもっと早くに聴きたかったアルバムだが、先に EMI 時代の曲を集めたベスト盤『The Best Of Joss Stone 2003-2009』を聴いて、その中にある初期の Joss の曲が思っていたより良かったため、いきなり『LP1』を聴くより、順番に最初のアルバムからと考えていたら、『LP1』に辿りつくまでこんなに時間が経ってしまった。
アルバムの表ジャケットに写る Joss の表情も Dave が撮影したらしく、これまでのアルバム同様、Joss の表情は部分的にしか見えない。それが、また余計な先入観を持たせず、「どんな内容のアルバムになっているのか…?」という期待もあった。
2011年のリリース当時、メディアの評価は良い内容が多かったように思うが、リリースから一年近く経った今、その評価は半々に割れているようだ。確かに初期の Joss のボーカルをこのアルバムに期待すると、それはかなり薄まっているように感じ、その点を『LP1』に期待をすると「?」と映ってしまうかもしれない。
自らのレーベルからのリリースや、タイトルを単なる連番とも取れる『LP1』にしてみたり、そして、わずか6日で一気に作り上げてしまったことなどから、このアルバムには統一したコンセプトのようなものはなく、ある時期における Joss の作品集とも感じられた。
そう考えると、今までの路線を敢えて踏襲する必要もなく、Dave のようなこれまでの人脈になかった人物と共作したこと、これまであまり聴くことのなかったポップな『Somehow』という曲が収録された点も納得できる。
EMI 時代のアルバムで見せていたスタイルが、本来の Joss のスタイルだったと思って、これまでのアルバムを順を追って聴いてきたが、『Somehow』のような曲を聴くと、この路線でのアルバムも聴いてみたいとも思えた。でも、そんなアルバムは、この先、作られないような気もする。
順を追って Joss のアルバムを聴いて、この『LP1』に思うことは、意外にも物足りなさだった。その物足りなさは初期のアルバムにあった、もっとオールド・スタイルなソウルをベースにしたモノで、Dave との共作には今までのアルバムと違ったソウルな曲もあったが、ちょっと洗練され過ぎてしまったような印象もあった。
『LP2』というアルバムが作られるか分からないが、次の Joss の作品集では、どんなスタイルになるのだろう…? また違った人脈と新しいスタイルになるのか、早くそれを聴いてみたい気もする。
LP1
Newborn
Karma
Don't Start Lying To Me Now
Last One To Know
Drive All Night
Cry Myself To Sleep
Somehow
Landlord
Boat Yard
Take Good Care
Dave とは1曲目の『Newborn』や、シングル・カットされた『Somehow』などを含めた6曲を共に作り、2曲目の『Karma』ではナッシュビル出身のカントリー・シンガー Martina McBride もライター陣に名前があった。
この『LP1』では前作まで属していたレーベルの EMI を離れ、自らのレーベル Stone'd Record からのリリースも話題になり、それまでのレーベル主導で作られたアルバムより、 Joss の本来やりたかったことが詰まったアルバムとも、リリース当時は言われていた。
本当はもっと早くに聴きたかったアルバムだが、先に EMI 時代の曲を集めたベスト盤『The Best Of Joss Stone 2003-2009』を聴いて、その中にある初期の Joss の曲が思っていたより良かったため、いきなり『LP1』を聴くより、順番に最初のアルバムからと考えていたら、『LP1』に辿りつくまでこんなに時間が経ってしまった。
アルバムの表ジャケットに写る Joss の表情も Dave が撮影したらしく、これまでのアルバム同様、Joss の表情は部分的にしか見えない。それが、また余計な先入観を持たせず、「どんな内容のアルバムになっているのか…?」という期待もあった。
2011年のリリース当時、メディアの評価は良い内容が多かったように思うが、リリースから一年近く経った今、その評価は半々に割れているようだ。確かに初期の Joss のボーカルをこのアルバムに期待すると、それはかなり薄まっているように感じ、その点を『LP1』に期待をすると「?」と映ってしまうかもしれない。
自らのレーベルからのリリースや、タイトルを単なる連番とも取れる『LP1』にしてみたり、そして、わずか6日で一気に作り上げてしまったことなどから、このアルバムには統一したコンセプトのようなものはなく、ある時期における Joss の作品集とも感じられた。
そう考えると、今までの路線を敢えて踏襲する必要もなく、Dave のようなこれまでの人脈になかった人物と共作したこと、これまであまり聴くことのなかったポップな『Somehow』という曲が収録された点も納得できる。
EMI 時代のアルバムで見せていたスタイルが、本来の Joss のスタイルだったと思って、これまでのアルバムを順を追って聴いてきたが、『Somehow』のような曲を聴くと、この路線でのアルバムも聴いてみたいとも思えた。でも、そんなアルバムは、この先、作られないような気もする。
順を追って Joss のアルバムを聴いて、この『LP1』に思うことは、意外にも物足りなさだった。その物足りなさは初期のアルバムにあった、もっとオールド・スタイルなソウルをベースにしたモノで、Dave との共作には今までのアルバムと違ったソウルな曲もあったが、ちょっと洗練され過ぎてしまったような印象もあった。
『LP2』というアルバムが作られるか分からないが、次の Joss の作品集では、どんなスタイルになるのだろう…? また違った人脈と新しいスタイルになるのか、早くそれを聴いてみたい気もする。
LP1
Newborn
Karma
Don't Start Lying To Me Now
Last One To Know
Drive All Night
Cry Myself To Sleep
Somehow
Landlord
Boat Yard
Take Good Care
タグ:Joss Stone 2011
2012-05-10 15:54
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