The Beatles／『Rubber Soul (US Edition)』

きのうの『Meet The Beatles!』に続いて、もう一枚、The Beatles の1960年代にアメリカでリリースされたアルバムとして、今回は『Rubber Soul』を紹介！

このアルバムも『Meet The Beatles!』と同じく、ブートレグ (海賊盤) でリリースされたステレオとモノの両バージョンが収録された CD が手元にあり、後に2006年に『The Capital Albums Vol.2』というボックスに収められ、公式リリースもされた。

そして、この『Rubber Soul』のアメリカ盤 LP もまた、1980年代の序盤に通信販売で購入したアメリカ盤だけを収めたボックスの中に『Meet The Beatles!』共々収められていて、そのときに初めて『Rubber Soul』というアルバムを聴いた。

なので『Rubber Soul』と言えば、本家のイギリス盤より、この『I've Just Seen A Face』で始まるアメリカ盤が耳に馴染んでいて、後に『Drive My Car』で始まるイギリス盤を聴いたときには、「あれ、こんなアルバムだったかな…?」と、思った。

英米の『Rubber Soul』は収録曲違いの他、ジャケットのタイトル文字やメンバーの表情の色合いも微妙に異なり、このブログに貼ったジャケットの画像も、使うブラウザや PC 環境の影響で正しいアメリカ盤の色合いと異なって表示されてしまうかもしれない。

イギリス盤から3日遅れの1965年12月6日にリリースされたアメリカ盤『Rubber Soul』は、ジャケットのデザインこそ同じだったが、アルバムのテーマ曲でもある (と、これも後から知ったことで…)『Drive My Car』がなく、代わりにイギリス盤の『Help!』に含まれていた『I've Just Seen A Face』と『It's Only Love』の2曲を追加。

イギリス盤『Rubber Soul』にあった Lennon/McCartney プラス Starkry こと Ringo Starr がライターにあり、Ringo がボーカルのカントリー調『What Goes On』も、アメリカ盤『Rubber Soul』から外れていた。

この『Rubber Soul』もまた、当時のアメリカ盤 LP で慣例だった12曲にするため、このようなイギリス盤と異なる収録曲になっていたが、個人的にはこちらのアメリカ盤が最初に聴いたこともあって、この12曲に違和感を持つことは長いことなかった。

そしてアメリカ盤『Rubber Soul』のステレオ盤には2度イントロを間違えた『I'm Looking Through You』があり、『The Word』は左右のチャンネルに楽器とボーカルがくっきり分かれたミックスになっていて、またこの曲のサビの部分が終始ダブル・ボーカルになっているなど、イギリス盤とかなり異なるバージョンだったので、この2曲があるということだけで聴き逃せないアルバムとして妙な価値も付いていた。

初めて聴いた当初、アメリカ盤とイギリス盤の違いはもちろん、モノラル盤とステレオ盤の違いにも気づくことなく、単純に『I've Just Seen A Face』で始まる The Beatles の活動中期のアルバムとして聴いていた『Rubber Soul』だが、後にいろいろなことを知る度に、もう一度聴いて、その違いを確認するという、The Beatles のアルバムの変わった楽しみ方を知ったのも『Rubber Soul』が最初だった。

アメリカ盤『Rubber Soul』といえば『I've Just Seen A Face』で始まるアルバムという思いが強かった理由に、この頃に聴いた Wings の LP 3枚組のライブ盤『Wings Over America』で同曲が取り上げられていたこともあり、The Beatles バージョンを聴いたのも、このアメリカ盤『Rubber Soul』が最初だった。

Rubber Soul (US Edition)
I've Just Seen A Face
Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
You Won't See Me
Think For Yourself
The Word
Michelle
It's Only Love
Girl
I'm Looking Through You
In My Life
Wait
Run For Your Life

タグ：THE BEATLES 1965