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Cathy Dennis/『Into The Skyline』 [CD]

IntoTheSkyline.jpg1980年代終盤、D Mob をフューチャーした『C'mon And Get My Love』で全英チャート最高15位をマークした Cathy Dennis は、この2ndソロ・アルバムで再び D Mob を迎え『Why』を収録。

プロデューサーには Cathy 本人と D Mob に加え、1980年代に Madonna の曲のリミックスも多く手掛けた Shep Pettibone も参加していた。

この2ndアルバムにはソロ・デビュー盤『Move To This』に通じるポップな『You Lied To Me』を初めとして、前作からシングル・カットされて全米 Adult Contemporary チャートで No.1 になった『Too Many Walls』を思わせるスローな曲も、より多くあった。

『Into The Skyline』にある12曲は全て Cathy の名前がライターにあり、Shep Pettibone らとはアップテンポな『You Lied To Me』や『Irresistible』を共作。『We've Got To Fight』は、どことなく Janet Jackson が歌ってもピタリとハマるような曲だった。

このアルバムでお気に入りなバラードな曲、『Being With You』や『Our True Emotions』は Cathy の単独作だが、『Too Many Walls』のようなタイプの曲を Cathy がひとりで書きあげたことで、後にいろいろと曲を他のアーティストに提供するようになる Cathy の下地が、この頃に芽生えていたかのようにも感じられた。

カラフルなジャケットのソロ・デビュー盤『Move To This』は、そのイメージに合わせたようなポップでダンサブルな曲が多かったが、この2ndアルバムは赤や青の原色が多いものの、ドレス姿の Cathy に合う少しテンポを落としたスローな曲が増え、Cathy のより多彩な面を表わしているようだった。

その象徴のような曲、『Our True Emotions』はシングルにこそ選ばれなかったが、この『Into The Skyline』を代表する曲の1つに思う。

(1曲目の『You Lied To Me』の別ミックスが最後にあるので)『Everybody Get Up』が実質このアルバムの最後の曲になるが、デビュー盤ではこのようなスタイルの曲は共作が多かった。しかし、この曲も Cathy が単独で書いた曲で、Cathy のソング・ライティングとしての成長が伺えた。

『Into The Skyline』のオリジナルは全12曲だったが、日本版では『Everybody Get Up』の後に『One Life』『Nothing Moves Me』の2曲が追加され、イギリスでは8曲の別ミックスを収めた2枚組の『Into The Skyline』もリリースされた。

全英アルバム・チャートで『Into The Skyline』は最高8位を記録。このアルバムからシングル・ヒットはそれほど生まれなかったが、後に他のアーティストに多くの曲を提供するようになるソング・ライターとしての才能が見え始めたアルバムだった。

IntoTheSkyline.jpgInto The Skyline
You Lied To Me
Why (With D Mob)
Falling
Moments Of Love
Being With You
For Your Love
Irresistible
We've Got To Fight
Change Will Come
Our True Emotions
Everybody Get Up
You Lied To Me (Sprayed With Shep's Attitude Mix)
タグ:1992 Cathy Dennis


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