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Joss Stone/『The Soul Sessions Vol 2』 [CD]

TheSoulSessions2.jpg今年の前半、Joss Stone のアルバムをデビュー盤から遅まきながら全て聴き、早熟な英国出身女性ソウル・シンガーの魅力に改めて驚かされたが、その Joss Stone から早くも新作が届けられた。

その新作のタイトルは、デビュー盤の続編的な位置づけとなる『The Soul Sessions Vol 2』。海外では7月中旬に既にリリースされ、通常版の他に4曲が追加された Deluxe Edition もある。

国内盤も既にリリース済みと思っていたら、国内盤のリリースはまだ先、9月中旬とのこと。なんで国内の担当 A&R は、こんないいアルバムを2か月も放っておくのだろう? 海外での評判を伺っているのか?? いずれにしても国内の A&R 自らが積極的に動いているようには見えない。

話題をこの新作に戻すと、昨年リリースした『LP1』が自ら設立したレーベル Stone'd Record からだったので、新作も全て Joss のオリジナルの新曲で固めてくると思っていた。なので、再びカバー曲だけで構成したアルバムをリリースしてきたのは意外だった。

前回のデビュー盤『The Soul Sessions』が2003年のリリース。今回の続編まで約10年が経ち、その間に Joss も20代中盤になった。他のアーティストとも多くの共演を果たして、Joss のボーカル・ワークは、この新作でさらに磨きがかかっている。

特にアルバム序盤の3曲、イントロが少し長めな『I Got The...』で Joss のボーカルが出てきたときのインパクトは絶妙。2曲目の『(For God's Sake) Give More Power To The People』では一転、最初から披露される Joss の思い切ったボーカルに圧倒された。

そして3曲目の『While You're Out Looking For Sugar』は、この新作からのリード・シングルと、この3曲は当然どれもカバー曲だが、そのことを知らなくても、Joss の新作として十分楽しめる冒頭3曲だった。

カバー曲の多くにメジャー・ヒットした記録はなく、オリジナルのアルバムでしか聴けない曲が多い。よっぽどソウルや R&B のジャンルに精通した方でないと、オリジナルの原曲を知らないのではないだろうか。

だが、裏を返せば、それだけ Joss の新曲ともとれる雰囲気が、この『The Soul Sessions Vol 2』にはあり、前作『LP1』に続く Joss のオリジナル・アルバムだと十分感じられた。

Joss の選曲対象は古いソウルな曲だけかと思えば、9曲目の『The High Road』は Danger Mouse こと、Brian Burton が Broken Bells として活動していた2009年にリリースした曲で、この曲はアメリカのロック系チャートで最高15位を記録した。デビュー盤の『The Soul Sessions』でも The White Stripes が2001年にリリースした『Fell In Love With A Boy』を取り上げていたので、Joss のカバー曲を選ぶ範囲は1960年代から1970年代に限られているようでもない。

『The Soul Sessions Vol 2』の通常版は11曲入りで50分弱、それに4曲を追加した Deluxe Edition でも CD 一枚に十分収まる1時間ちょっとなので、最初から、この4曲を収録した15曲構成でリリースしても良かったのでは…? とも思えた。

最近のアルバムでは約1時間のボリュームは当たり前なので、Joss の新作をたっぷりと楽しみたい方には15曲入りの Deluxe Edition がお薦めだろう。

The Soul Sessions Vol 2 The Soul Sessions, Vol. 2 (Deluxe Version) - ジョス・ストーン
I Got The...
 (original by Labi Siffre, 1975)
(For God's Sake) Give More Power To The People
 (original by The Chi-Lites, 1971)
While You're Out Looking For Sugar
 (original by Honey Cone, 1969)
TheSoulSessions2.jpgSideway Shuffle
 (original by Linda Lewis, 1974)
I Don't Want To Be With Nobody But You
 (original by Eddie Floyd, 1974)
Teardrops
 (original by Womack & Womack, 1988)
Stoned Out Of My Mind
 (original by The Chi-Lites, 1973)
The Love We Had (Stays On My Mind)
 (original by The Dells, 1971)
The High Road
 (original by Broken Bells, 2009)
Pillow Talk
 (original by Sylvia, 1973)
Then You Can Tell Me Goodbye
 (original by Don Cherry, 1962)
【Deluxe Edition Bonus Tracks】
First Taste Of Hurt
 (original by Willie Tee, 1972)
One Love In My Lifetime
 (original by Diana Ross, 1976)
Nothing Takes The Place Of You
 (original by Toussaint McCall, 1967)
(1-2-3-4-5-6-7) Count The Days
 (original by Inez & Charlie Foxx, 1967)
タグ:Joss Stone 2012


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MASA

とっ<の前に2枚組のアナログ盤を買っているんですが(ボートラ4曲も入ってます)、未だに聴くヒマがなく、未聴です(泣)
聴いてないのでブログで記事にも出来ません。
トホホー(泣)
by MASA (2012-08-27 12:46) 

MCMLXV_65

MASAさん、お久しぶりです!忙しいことは何よりですが、聴くヒマがないとは…。(´・_・`)
今作も、いい感じでしたよ!ぜひ、時間を作って、早く聴いてみて下さい!! (^^)
by MCMLXV_65 (2012-08-27 13:55) 

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