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Art Garfunkel/『The Singer』 [CD]

theSinger.jpg海外では既に8月末にリリースされた Art Garfunkel の2枚組ベスト盤『The Singer』。国内盤は10月上旬まで待たされた挙句に4000円近いが、WOW HD ではわずか1000円! Simon & Garfunkel としての活動以外、あまり知らない Art のソロ時代を、これを機会に聴いてみようと思った。

同梱されたブックレットに Art 自らが選曲を行い、曲順も決めたとある『The Singer』という2枚組。年代順に単に曲を並べたベスト盤と違って、思いがけないタイミングで聴き覚えのあるメロディが登場し、「この曲も Art のソロ時代の曲だったんだ!」と、気づきながら約2時間を楽しめた。

2枚目のディスクはもう少し時間に余裕があるので、詰め込もうと思えば、まだ曲を選べただろうが、この選曲と曲順は Art をよく知るファンにどう映ったのだろう。曲の流れも Art 自らが考えたとあって、曲間がほとんどなく連続する箇所があったりと、アルバムの流れが上手く考えられた構成になっていた。

1曲目の Simon & Garfunkel の『Bridge Over Troubled Water』では、少しヒス・ノイズが聞こえてしまうが、Art のボーカルと言えば、これが一番の代表曲 (と、思っているが、勉強不足…?)。Simon & Garfunkel 時代の曲は他にも7曲が選ばれ、2枚目のディスクのトップを飾る『Kathy's Song』は2004年のライブ盤『Old Friends Live On Stage』からの選曲だった。

ソロ時代に全英チャートで No.1 になった『I Only Have Eyes For You』や『Bright Eyes』、アメリカの Adult Contemporary チャートで No.1 になった『All I Know』『Breakaway』『My Little Town』『(What A) Wonderful World』も全て選ばれていて、『I Only Have Eyes For You』や『(What A) Wonderful World』の2曲はリアルタイムではないが、聴いた覚えのある曲で、これらが Art の曲だったと改めて気がついた。

Art の音楽活動も50年近くになると、CD に貼られたステッカーにあり、これまでの代表曲に加え、『Lena』と『Long Way Home』という2つの新曲もここにはあり、今現在の Art のボーカルを聴くこともできた。

同梱されたブックレットでは Art による1曲ずつの解説が掲載され、併せてある Art の写真もまた、いろいろな時代からセレクトされ、ベスト盤にありがちな簡素なモノではない、ブックレットも見応えのある内容だった。

この『The Singer』では Art のオリジナル曲以外にカバー曲も収められ、前述の Sam Cooke の1960年に全米チャートで最高12位をマークした『(What A) Wonderful World』や、1930年代の Dick Powell がオリジナルの『I Only Have Eyes For You』の他にも1700年代前半からトラディショナルとして知られる『Barbara Allen』。

The Beach Boys の1957年のアルバム『Surf's Up』にあった『Disney Girls』。1950年代の Doo-Wap 曲としても知られる『I Wonder Why』。1966年の Percy Sledge の全米 No.1 曲『When A Man Loves A Woman』。1962年に英米で最高6位を記録した The Everly Brothers の『Crying In The Rain』。1930年代に書かれ、Bing Crosby や Dean Martin らがカバーした『Two Sleepy People』が、この『The Singer』には選ばれている。

最近手に入れた PC に繋ぐ USB DAC でスピーカーを通して聴く『The Singer』は、ふたつのスピーカーの間に Art のボーカルがクッキリと浮かび、ちょっとかすれた Art のボーカルが少し秋めいてきたこの時期に、とてもよく似合っていた。

theSinger.jpgThe Singer
【Disc One】
Bridge Over Troubled Water
All I Know (with Jimmy Webb)
Perfect Moment (with Buddy Mondlock & Maia Sharp)
For Emily, Whenever I May Find Her
Crying In The Rain (duet with James Taylor)
I Only Have Eyes For You (with Nicky Hopkins)
99 Miles From L.A.
(What A) Wonderful World (with James Taylor and Paul Simon)
Bright Eyes
Two Sleepy People
Skywriter (with Nicky Hopkins)
Scarborough Fair/Canticle
Some Enchanted Evening
The Promise
The Thread (with Maia Sharp and Buddy Mondlock)
Lena
Barbara Allen
【Disc Two】
Kathy's Song
Long Way Home (with Maia Sharp)
Scissors Cut (with Leah Kunkel)
The Sound Of Silence
Breakaway (with Graham Nash and David Crosby)
So Long, Frank Lloyd Wright
Waters Of March (with Billy Payne)
The Decree
I Wonder Why (with Kenny Rankin)
Disney Girls (with Bruce Johnston and Toni Tenille)
My Little Town
O Come All Ye Faithful (with Eric Weissberg)
A Heart In New York (with Michael Brecker)
I've Grown Accustomed To Her Face
April Come She Will
When A Man Loves A Woman (with Jeremy Steig and Michael Brecker)
In Cars
※:Simon & Garfunkel
★:Previously Unreleased


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