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Matthew Sweet and Susanna Hoffs/『Under The Covers Vol.1』 [CD]

UnderTheCovers1.jpgこのアルバムも長いこと、手に入れようと amazon や HMV のネット・ショップでお気に入りに登録していたアルバムだったが、「入手困難」と表示されたり、2006年のリリースにも関わらず、とんでもない値が付いていたりしていたが、最近よく使っている WOW HD のセールを使い、ようやく続編の Vol.2 共々入手した。

The Bangles の Susanna Hoffs にとっては、1996年リリースの2枚目のソロ・アルバム『Susanna Hoffs』以来、10年ぶりのフル・スタジオ・アルバムだったが、2006年当時、こんなアルバムがリリースされたことに全く気づかず、その内容を知って以来、聴きたい思いがますます強くなったアルバムだった。

このアルバムでは1960年代の曲を Matthew Sweet と共にカバーしているが、ふたりはこのアルバム以前にも共演していた。

その舞台は1997年に公開された映画『Austin Powers』の第一作目で、主演の Mike Myers がリード・ボーカルを務めるバンド Ming Tea で Susanna は Jillian Shagwell という役名でリード・ギターを、Matthew は Sid Belvedere 名義でベース を担当し、ふたりはバック・コーラスも務めていた。

『Austin Powers』での共演から約10年が経ち、『Under The Covers Vol.1』で Matthew は同じ Sid という名前を使っているが、Susanna は Susie と名前を変え、「Sin n Susie」としてもクレジットされている。(映画で使われた Shagwell は、その意味からして、さすがに無理だったのだろう…)

Sid-n-Susie.jpgしかし、『Under The Covers Vol.1』に同梱されたブックレットに写るふたりの画像で Susanna は以前とほとんど変わらない容姿だったが、Matthew の雰囲気は、まるで「美女と野獣」といった感じでもあった。

そんなふたりが1960年代の曲を全部で15曲を取り上げている『Under The Covers Vol.1』。最初からアルバムのタイトルに Vol.1 と付け、ブックレットの中でも最後のページに「See you next time! XO.」とあり、当初から続編のあることを大いに匂わせていた。2009年リリースの『Under The Covers Vol.2』のブックレットでも同様の記述があったので、この2枚の間隔から2012年に Vol.3 がリリースされる? と予想したが、Susanna の久々のソロ・アルバム『Someday』がリリースされたばかりだから、今年のリリースはないだろうか。

Matthew のソロ活動に参加したギターの Richard Lloyd や Greg Leisz、ドラムの Ric Menck が、この『Under The Covers Vol.1』にも参加しているので、アルバムの基本は Matthew のソロ活動の延長線上に Susanna を迎えたといった状況のようだ。

男所帯のバンドに Susanna のボーカルが加わったことで、The Who の『The Kids Are Alright』のカバーはなかなか面白い内容になっていて、The Beatles の『And Your Bird Can Sing』の中盤も好き嫌いが分かれそうな展開になっていた。

その反面、『Who Knows Where The Time Goes?』や『Sunday Morning』での Susanna のボーカルは、スピーカーの真ん中に浮かび上がるほどの生々しさがあり、この2曲では Susanna のソロ・アルバムのような錯覚も感じた。

スタッフの表記を見るとマスタリングに Bob Ludwig の名前があったが、これも Susanna のボーカルが活き活きと聴こえる一つの理由なのだろう。

『Under The Covers Vol.1』には原曲を知らないカバーもあったが、やはり期待どおりの面白いアルバムだった。これで続編の1970年代のカバー集 Vol.2 への期待も高まり、早く聴いてみたい気持ちになった。

Under The Covers Vol.1
I See The Rain (The Marmalade, 1967)
And Your Bird Can Sing (The Beatles, 1966)
It's All Over Now, Baby Blue (Bob Dylan, 1965)
Who Knows Where The Time Goes? (Fairport Convention, 1968)
UnderTheCovers1.jpgCinnamon Girl (Neil Young & Crazy Horse, 1969)
Alone Again Or (Love, 1968)
The Warmth Of The Sun (The Beach Boys, 1964)
Different Drum (Stone Poneys, 1967)
The Kids Are Alright (The Who, 1966)
Sunday Morning (The Velvet Underground, 1966)
Everybody Knows This Is Nowhere (Neil Young & Crazy Horse, 1969)
Care Of Cell #44 (The Zombies, 1967)
Monday, Monday (The Mamas & The Papas, 1966)
She May Call You Up Tonight (The Left Banke, 1967)
Run To Me (Bee Gees, 1972)


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