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Queen/『Innuendo』 [CD]

Innuendo.jpg1989年の暮れ、スタジオ・アルバム『The Miracle』からの最後のシングル、アルバムのタイトル・トラック『The Miracle』がリリースされて以降、Queen のシングルは1991年の年明け早々にリリースされたこの『Innuendo』まで待たなければならなかった。

この間、いつもアルバムをリリース後に行うツアーがアルバム『The Miracle』の場合は行われず、その理由のひとつに Freddie Mercury の体調があるのでは…と、囁かれていた。

そんな状況の中、リリースされたシングルの『Innuendo』は Queen のシングルの中で最長の長さを誇る6分半もあり、CD シングルと12インチ盤には、さらに15秒を追加した Explosive Version が収められていた。

久々の Queen のシングル『Innuendo』は全英チャートで1週だけ No.1 を記録。全英 No.1 は意外にも1975年の『Bohemian Rhapsody』、1981年の『Under Pressure』に続いて、これで3曲目だった。

『Innuendo』は Brian May、Roger Taylor、John Deacon の3人よるジャム・セッションの中から生まれた曲で、Freddie が仮の歌詞を起こし、その後 Roger が手を加え、最終的に全員で仕上げたとされている。

そして『Innuendo』は Led Zeppelin の『Kashmir』に影響を受けたという。

『Innuendo』には3分を過ぎた中盤にフラメンコ・スタイルのギターがあり、ここで印象的なギターをプレイしているのは Yes の Steve Howe で、この曲のプロデューサーを務める David Richards と過去に仕事をしたことがあった。

Brian からフラメンコ・ギターのパートを弾いてくれないかと頼まれた Steve は当初 Brian のデモを聴いて、「冗談だろ、そのテイクをそのまま使えばいいじゃないか」と返事をしたそうだが、Brian から「いやいや、君にもっと速く、たくさん弾いてもらいたいんだよ」と言われたと、George Purvis 著の『Complete Works』に記されている。

『Innuendo』の PV は1990年の暮れに計画されたが、この頃、まだアルバムのレコーディング中だった Queen のメンバーは通常のパフォーマンスをビデオに使う代わりにメンバーのアニメーションなどを使い PV を作ることにした。

『Innuendo』が Quenn の4人のメンバーによってライブでプレイされたことはないが、Freddie 以外の3人は Led Zeppelin の Robert Plant と1992年4月20日、The Freddie Mercury Tribute Concert のステージで『Innuendo』をプレイした。

このときのステージは影響を受けた『Kashmir』も加えたバージョンとしてプレイされたが、お世辞にも Robert のボーカルはいい内容と言えず、歌の入る場所を間違えたり、Freddie のボーカルと比べると大きな開きがあった。

フラメンコ・パートに『Kashmir』の一部を加えた『Innuendo』だったが、その内容は Robert もやはり満足していなかったようで、公式 DVD 化の際に『Innuendo』を収録をしないでほしいと頼み、結果、公式 DVD には Queen の3人と共演したもうひとつの曲『Crazy Little Thing Called Love』だけが収録されている。
タグ:Queen 1991


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