SSブログ

Original Soundtrack/『The Pink Panther And The Return Of The Pink Panther』 [CD]

PinkPanther.jpg最近「50周年」を記念するモノが幾つも続くが、来年 (or 再来年) には Pink Panther もスクリーンに登場してから「50年」の節目を迎える。

映画公開年はイギリスが1964年1月、アメリカも1964年3月なので、2014年が「50年」になると思われるが、その前年である1963年に一部の欧州圏で公開されていることから Wikipedia や、他の映画データベース紹介サイトでは1963年の映画とされているので、2013年を Pink Panther のスクリーン・デビュー50周年と捉えている関係者が多くいるかもしれない。

その Pink Panther が初めてスクリーンに登場したのが、David Niven、Robert Wagner、Capucine、Claudia Cardinale と、当時の美男美女が多く出演した、その名も『The Pink Panther (邦題:ピンクの豹)』。もちろん、クルーゾー警部役として Peter Sellers も出演し、監督は『Breakfast at Tiffany's (邦題:ティファニーで朝食を)』『Days of Wine and Roses (邦題:酒とバラの日々)』の Blake Edwards だった。

そして、Blake Edwards のこの2つの映画でも音楽監督を務めた Henry Mancini が音楽を担当。残念ながら Blake Edwards も Henry Mancini も既に他界してしまったが、このコンビは Pink Panther シリーズの他にも1979年の『10』、1982年の『Victor Victoria』、1987年の『Blind Date』など、多くのコメディ映画で見られた。

今回紹介の『The Pink Panther And The Return Of The Pink Panther』には、シリーズ一作目の『The Pink Panther』と、1975年のシリーズ二作目の『The Return Of The Pink Panther』の2つのオリジナル・サウンドトラックが1枚に纏められ、1999年にリイシューされた。

Pink Panther が題名にある映画として同シリーズの一作目と二作目にあたるが、この2つの間には1964年の『A Shot In The Dark (邦題:暗闇でドッキリ)』と、1968年の『Inspector Clouseau (邦題:クルーゾー警部)』がある。しかし、どちらも番外編的な位置づけの映画で、後者では Peter Sellers に代わって Alan Arkin がクルーゾー警部を演じていた。

よって厳密にはシリーズ一作目と四作目扱いになる2本のサウンドトラック盤がカップリングされたコンピレーション・アルバムだが、アニメーションの Pink Panther や、お馴染みのテーマ曲はこの番外編2つには登場しないので、やはり、ここでカップリングされた2つのタイトルが正統な一作目と、その続編とみていいだろう。

一部の曲を除いて全ての楽曲を Henry Mancini が作曲し、劇中歌として登場する一作目の『It Had Better Be Tonight』や、二作目の『The Greatest Gift』は共にインストルメンタルとボーカルの2バージョンが収められている。

邦題『今宵を楽しく』として知られる『It Had Better Be Tonight』も耳馴染みな存在だが、『The Greatest Gift』は邦題『偉大なる贈り物』として、映画音楽好きな方の中では、さらにお馴染みな存在ではないだろうか。

『The Greatest Gift』は1980年代に NHK FM で毎週土曜の夜、10時20分から11時にかけてオンエアされた映画音楽番組『夜のスクリーンミュージック』のテーマ曲として使われ、当時パーソナリティと呼ばれていた番組の進行役、関光夫の声と共にとても懐かしい曲だ。

この番組では映画音楽の紹介だけではなく、映画の解説もあって、それを聞いてその映画を見てみようと思ったことも多かった。映画音楽を聞いて、その映画に対するイメージを膨らませ、当時は平日夜の9時以降に多く放送のあった地上波の映画番組も楽しみだった。

そんな思い出も蘇ってくる、この『The Pink Panther And The Return Of The Pink Panther』。オリジナルの『The Pink Panther Theme』は1965年の Grammy 賞で Henry Mancini が Best Instrumental Arrangement、Best Instrumental Composition (Other Than Jazz)、Best Instrumental Performance - Non-Jazz の三部門に選ばれている。

The Pink Panther And The Return Of The Pink Panther
PinkPanther.jpg【The Pink Panther】
The Pink Panther Theme
It Had Better Be Tonight (Instrumental)
Royal Blue
Champagne And Quail
The Village Inn
The Tiber Twist
It Had Better Be Tonight (Vocal)
Cortina
The Lonely Princess
Something For Sellers
Piano And Strings
Shades Of Sennett
【The Return Of The Pink Panther】
The Pink Panther Theme
The Greatest Gift (Instrumental)
Here's Looking At You, Kid
Summer In Gstaad
So Smooth
The Return Of The Pink Panther (Part I And II)
The Greatest Gift (Vocal)
The Orange Float
Dreamy
Disco
Navel Maneuver
Belly Belly Boom Boom
The Wet Look
タグ:Soundtrack 1999


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0)▲ページトップ▲

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

記事と無関係なコメントの入力を固くお断りします。
無関係なコメントは見つけ次第、即、削除します。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
All Photo and Text copyright(c) White Dragon All Right Reserved.
Related Posts with Thumbnails

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。