David Bowie/『Lodger』 [CD]
そういえば、David Bowie のベルリン三部作と呼ばれるアルバムで、この1979年の春にリリースされた『Lodger』は、まだ、このブログで取り上げていなかった。
1977年にリリースされた2枚のスタジオ・アルバム『Low』『"Heroes"』と共に、この『Lodger』を含めた3枚は、Bowie のベルリン時代を象徴するアルバムとして数えられるが、『Lodger』のレコーディングはスイスとニューヨークで行われ、前2作がレコーディングされたベルリンでは行われていない。
また、前2作は Brian Eno とのインストルメンタル曲が多くフューチャーされていたが、この『Lodger』ではインストルメンタル曲はひとつも収録されていない。
1977年に相次いでリリースされた『Low』『"Heroes"』には同じ世界観を感じたが、この『Lodger』は Brian Eno の参加はあるものの、「ベルリン」という『Low』『"Heroes"』にあったイメージを感じることはほとんどない。
そんなこともあってか、『Lodger』の評価は今ひとつ前2作より高くない。しかし、LP 時代にA面最後を飾っていた『Red Sails』から、B面最初の3曲『D.J.』『Look Back In Anger』『Boys Keep Swinging』の流れは、とても素晴らしく、『Look Back In Anger』は1990年代の『Outside』や『Earthling』のツアーでもセットリストに組み込まれた Bowie を代表する曲のひとつだ。
1978年のワールド・ツアーを共にしたメンバーでレコーディングされた『Lodger』の前半は、そのツアーを意識させるようなワールド・ミュージックの走りとも捉えられる曲があり、アルバムの後半はシングルにも選ばれたポップな曲が並んでいた。
アルバムからのリード・シングルに選ばれた『Boys Keep Swinging』は全英チャートで最高7位を記録し、2ndシングルの『D.J.』も同チャートで29位と、まずまずの結果を残した。以降『Yassassin』と『Look Back In Anger』の2曲がシングル・カットされたが、個人的には『Look Back In Anger』が、なぜチャート・インを果たせなかったのか解せない。
オリジナルのリリースでは、このブログでも紹介した Bowie の下半身を写した側が表として扱われたが、CD 時代は Bowie の上半身が写った側がアルバムの表として扱われるようになった。そこに写る Bowie は何らかの暴行を受けて鼻は曲がり、腕も変な角度に折れ曲がった痛々しい姿で、ポラロイドで撮影されたという画像も、ややピントが甘いモノだった。
1991年に Rykodisc からリイシューされた『Lodger』は、1979年にレコーディングされた未発表曲の『I Pray, Olé』と、1988年にレコーディングされた『Look Back In Anger』の新バージョンの2曲が追加されていた。
『I Pray, Olé』は、この Rykodisc からのリイシュー版しか聴けない曲で、その後にリリースされた様々なコンピレーション盤に一切収録されていないので、1991年にリリースされた Rykodisc 版の『Lodger』が手元にある方は手放さないように!
Lodger
Fantastic Voyage
African Night Flight
Move On
Yassassin (Turkish For: Long Live)
Red Sails
D.J.
Look Back In Anger
Boys Keep Swinging
Repetition
Red Money
1977年にリリースされた2枚のスタジオ・アルバム『Low』『"Heroes"』と共に、この『Lodger』を含めた3枚は、Bowie のベルリン時代を象徴するアルバムとして数えられるが、『Lodger』のレコーディングはスイスとニューヨークで行われ、前2作がレコーディングされたベルリンでは行われていない。
また、前2作は Brian Eno とのインストルメンタル曲が多くフューチャーされていたが、この『Lodger』ではインストルメンタル曲はひとつも収録されていない。
1977年に相次いでリリースされた『Low』『"Heroes"』には同じ世界観を感じたが、この『Lodger』は Brian Eno の参加はあるものの、「ベルリン」という『Low』『"Heroes"』にあったイメージを感じることはほとんどない。
そんなこともあってか、『Lodger』の評価は今ひとつ前2作より高くない。しかし、LP 時代にA面最後を飾っていた『Red Sails』から、B面最初の3曲『D.J.』『Look Back In Anger』『Boys Keep Swinging』の流れは、とても素晴らしく、『Look Back In Anger』は1990年代の『Outside』や『Earthling』のツアーでもセットリストに組み込まれた Bowie を代表する曲のひとつだ。
1978年のワールド・ツアーを共にしたメンバーでレコーディングされた『Lodger』の前半は、そのツアーを意識させるようなワールド・ミュージックの走りとも捉えられる曲があり、アルバムの後半はシングルにも選ばれたポップな曲が並んでいた。
アルバムからのリード・シングルに選ばれた『Boys Keep Swinging』は全英チャートで最高7位を記録し、2ndシングルの『D.J.』も同チャートで29位と、まずまずの結果を残した。以降『Yassassin』と『Look Back In Anger』の2曲がシングル・カットされたが、個人的には『Look Back In Anger』が、なぜチャート・インを果たせなかったのか解せない。
オリジナルのリリースでは、このブログでも紹介した Bowie の下半身を写した側が表として扱われたが、CD 時代は Bowie の上半身が写った側がアルバムの表として扱われるようになった。そこに写る Bowie は何らかの暴行を受けて鼻は曲がり、腕も変な角度に折れ曲がった痛々しい姿で、ポラロイドで撮影されたという画像も、ややピントが甘いモノだった。
1991年に Rykodisc からリイシューされた『Lodger』は、1979年にレコーディングされた未発表曲の『I Pray, Olé』と、1988年にレコーディングされた『Look Back In Anger』の新バージョンの2曲が追加されていた。
『I Pray, Olé』は、この Rykodisc からのリイシュー版しか聴けない曲で、その後にリリースされた様々なコンピレーション盤に一切収録されていないので、1991年にリリースされた Rykodisc 版の『Lodger』が手元にある方は手放さないように!
Lodger
Fantastic Voyage
African Night Flight
Move On
Yassassin (Turkish For: Long Live)
Red Sails
D.J.
Look Back In Anger
Boys Keep Swinging
Repetition
Red Money
タグ:David Bowie 1979
2012-12-07 14:49
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