Led Zeppelin/『Physical Graffiti』 [CD]
最近、一枚のアルバムをじっくり聴く機会がなかったのは、Led Zeppelin の通算6枚目のスタジオ・アルバム『Physical Graffiti』を何度も繰り返し聴いていたためだった。
1975年のちょうど今頃にリリースされた『Physical Graffiti』は Led Zeppelin 初の2枚組アルバム。自らのレーベル Swan Song を立ちあげて、そこからリリースしたアルバムだった。
全15曲、約82分という長さは CD 時代にあまり長い (多い) と感じなくなってしまったが、1枚目に収められた6曲、2枚目にある9曲には中だるみという印象が全くない。どの曲も聴きどころな2枚組の全15曲、82分だ。
『Physical Graffiti』は当初1枚のアルバムとして考えられていたが、8曲を作った段階で当時の LP のボリュームを超えてしまい、ならば、昔にレコーディングし、未発表な曲を完成させ、それらも含む2枚組にしてしまおうと決断し、作られたアルバムだった。
その過去に未発表だった曲は、『III』の頃の『Bron-Yr-Aur』と、タイトルのない4枚目のアルバムから『Night Flight』『Boogie With Stu』『Down By The Seaside』の3曲。そして『Houses Of The Holy』から、そのタイトル曲と『The Rover』『Black Country Woman』の3曲が選ばれ、『Physical Graffiti』に収められることになった。
1974年の年明けのレコーディングで新たに作られた曲と、過去の未発表曲が入り乱れる『Physical Graffiti』だが、ひと通り聴いても、その流れに違和感はなく、特に1枚目に収められた比較的ロックな6曲は、ここだけを1枚のアルバムとしてリリースしても良かったのでは…? と思えるほどの曲が並んでいる。
1枚目の最後の曲『Kashmir』は『Physical Graffiti』を代表する曲。そして2枚目のトップにも中近東な香りのする『In The Light』を配置。ここからは、ややスローな曲が Side Four のトップ『Night Flight』まで続くが、これも Led Zeppelin というバンドの一面。
そして再びロックな『The Wanton Song』も『Physical Graffiti』を代表する1曲。ここから短めの曲が4曲続き、『Physical Graffiti』は一気にクライマックスへ向かう。
Peter Corriston の手掛けたジャケットは、ニューヨークのマンハッタンにある St. Mark's Place にあるアパートを写したデザイン。オリジナルのジャケットは、このアパートの窓が繰り抜かれ、そこに LP を収めたインナー・スリーブに描かれたアルバム・タイトルの文字や、メンバーの顔が表れるギミック・ジャケットになっていた。
CD 時代に『Physical Graffiti』は紙ジャケット仕様でリイシューされ、初期の紙ジャケットでは一番下にある窓が2枚まとめて刳り抜かれていたが、2度目の紙ジャケットでは精度が上がって1枚ずつの窓が刳り抜かれ、オリジナルの LP と同じ体裁になった。
2枚組ながらもアメリカでは800万枚を売上げて全米アルバム・チャートで No.1 を記録。イギリスでも60万枚のセールスでダブル・プラティナに認定。英米の音楽誌で軒並み高いポジションにランクされている、脅威の2枚組アルバムだ。
Physical Graffiti
【Side One】
Custard Pie
The Rover
In My Time Of Dying
【Side Two】
Houses Of The Holy
Trampled Under Foot
Kashmir
【Side Three】
In The Light
Bron-Yr-Aur
Down By The Seaside
Ten Years Gone
【Side Four】
Night Flight
The Wanton Song
Boogie With Stu
Black Country Woman
Sick Again
1975年のちょうど今頃にリリースされた『Physical Graffiti』は Led Zeppelin 初の2枚組アルバム。自らのレーベル Swan Song を立ちあげて、そこからリリースしたアルバムだった。
全15曲、約82分という長さは CD 時代にあまり長い (多い) と感じなくなってしまったが、1枚目に収められた6曲、2枚目にある9曲には中だるみという印象が全くない。どの曲も聴きどころな2枚組の全15曲、82分だ。
『Physical Graffiti』は当初1枚のアルバムとして考えられていたが、8曲を作った段階で当時の LP のボリュームを超えてしまい、ならば、昔にレコーディングし、未発表な曲を完成させ、それらも含む2枚組にしてしまおうと決断し、作られたアルバムだった。
その過去に未発表だった曲は、『III』の頃の『Bron-Yr-Aur』と、タイトルのない4枚目のアルバムから『Night Flight』『Boogie With Stu』『Down By The Seaside』の3曲。そして『Houses Of The Holy』から、そのタイトル曲と『The Rover』『Black Country Woman』の3曲が選ばれ、『Physical Graffiti』に収められることになった。
1974年の年明けのレコーディングで新たに作られた曲と、過去の未発表曲が入り乱れる『Physical Graffiti』だが、ひと通り聴いても、その流れに違和感はなく、特に1枚目に収められた比較的ロックな6曲は、ここだけを1枚のアルバムとしてリリースしても良かったのでは…? と思えるほどの曲が並んでいる。
1枚目の最後の曲『Kashmir』は『Physical Graffiti』を代表する曲。そして2枚目のトップにも中近東な香りのする『In The Light』を配置。ここからは、ややスローな曲が Side Four のトップ『Night Flight』まで続くが、これも Led Zeppelin というバンドの一面。
そして再びロックな『The Wanton Song』も『Physical Graffiti』を代表する1曲。ここから短めの曲が4曲続き、『Physical Graffiti』は一気にクライマックスへ向かう。
Peter Corriston の手掛けたジャケットは、ニューヨークのマンハッタンにある St. Mark's Place にあるアパートを写したデザイン。オリジナルのジャケットは、このアパートの窓が繰り抜かれ、そこに LP を収めたインナー・スリーブに描かれたアルバム・タイトルの文字や、メンバーの顔が表れるギミック・ジャケットになっていた。
CD 時代に『Physical Graffiti』は紙ジャケット仕様でリイシューされ、初期の紙ジャケットでは一番下にある窓が2枚まとめて刳り抜かれていたが、2度目の紙ジャケットでは精度が上がって1枚ずつの窓が刳り抜かれ、オリジナルの LP と同じ体裁になった。
2枚組ながらもアメリカでは800万枚を売上げて全米アルバム・チャートで No.1 を記録。イギリスでも60万枚のセールスでダブル・プラティナに認定。英米の音楽誌で軒並み高いポジションにランクされている、脅威の2枚組アルバムだ。
Physical Graffiti
【Side One】
Custard Pie
The Rover
In My Time Of Dying
【Side Two】
Houses Of The Holy
Trampled Under Foot
Kashmir
【Side Three】
In The Light
Bron-Yr-Aur
Down By The Seaside
Ten Years Gone
【Side Four】
Night Flight
The Wanton Song
Boogie With Stu
Black Country Woman
Sick Again
タグ:Led Zeppelin 1975
2013-02-18 12:40
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こんばんは、jamken といいます。
確かにこのアルバムは、素晴らしい完成度だと思います。
統一感があり、なんどきいても飽きない。さらにはプログレッシブな構成は何時も手元においておきたい作品ですね。
by jjamken (2013-02-18 19:43)
こんばんは、jamkenさん。コメントありがとうございます。仰るとおり、何度聴いても飽きないアルバムで、5分を超す曲でも、その展開がとても面白い曲が揃っていますね。久しぶりに聴いて、今さらながら、すっかりハマってしまいました。
by MCMLXV_65 (2013-02-18 20:53)