Eagles/『DESPERADO』 [CD]
Eagles が1973年の春にリリースした2ndアルバムの『DESPERADO』は、1890年代のアメリカ西部開拓史に実在した銀行強盗や列車強盗を働いたダルトン兄弟 (The Dalton Brothers) をコンセプトにおいて作られたアルバム。
表ジャケットは古き良き時代の西部にでもトリップしたような Eagles 4人のメンバーがあり、裏ジャケットにはその4人に加え、このアルバムに参加した J. D. Souther と Jackson Browne も交えた西部開拓時代のような画像が使われている。
アルバム『DESPERADO』は、その J.D. と Jackson、そして Glenn Frey と Don Henley の4人による共作曲『Doolin-Dalton』で幕を開ける。この曲はアルバムの中でエンディングを含め、三度登場する。
『DESPERADO』はコンセプト・アルバムというかたちをとっていて、それを紐解きながら聴けば、より楽しめるが、それがなくともシングル・カットされた『Tequila Sunrise』や、アルバム冒頭の『Doolin-Dalton』、そしてシングルにならなかったタイトル曲の『Desperado』と、同じくシングルにならなかったが各種ベスト盤にもある『Saturday Night』と、いい曲があちこちに散りばめられている。
1分に満たない『Doolin-Dalton』のインストルメンタルを含めても約35分と、Eagles のスタジオ・アルバムの中では最も短いアルバムの『DESPERADO』。『The Studio Albums 1972-1979』を『The Long Run』から過去に遡って聴いてきたが、ふつうなら時代を追うごとに質のいいアルバムが出てくるものだが、Eagles の場合は、過去に遡るように聴いても、その古いアルバムが新しいアルバムに劣る感じがしない。
反対に、古いアルバムにもまた、それぞれの楽しみ方があり、どのアルバムも甲乙がつけがたい。Eagles の1970年代に残した6枚のスタジオ・アルバムは聴く人によってベスト・アルバムが違うと聞くが、それが今回よく分かった。
この2ndアルバムではまだ、Bernie Leadon の影響が色濃く、Bernie が弾くバンジョーやマンドリンが Eagles をカントリー色の濃いバンドと思わせる。
だが、Glenn がリード・ボーカルの3曲目『Out Of Control』では、後のロック色を強めていく頃を予感させ、この曲もまた、個人的にこの『DESPERADO』というアルバムで好きな曲だった。
Glenn がリード・ボーカルを務め、アルバムからの2ndシングルに選ばれた『Outlaw Man』では、バンドのカントリー色に貢献していた Bernie が派手なリード・ギターをプレイ。この曲もまた『DESPERADO』においてはロックな曲のひとつだった。
シングルにならなかった『Saturday Night』はこの頃の4人のメンバー、Glenn、Bernie、Don、Randy Meisner による共作曲。意外なことに、この4人のオリジナル・メンバーだけで作った曲は Eagles の歴史の中で、この1曲だけだった。
西部開拓時代の実在した強盗団をテーマに用いた『DESPERADO』だが、それぞれの曲で聴けるハーモニーやストリングスに重い雰囲気は少なく、むしろ、カラッとした乾燥感がある。湿気の少ない、この5月上旬に意外にも合うアルバム (…?) だった。
DESPERADO
【SIDE ONE】
Doolin-Dalton
Twenty-One
Out Of Control
Tequila Sunrise
Desperado
【SIDE TWO】
Certain Kind Of Fool
Doolin-Dalton (Instrumental)
Outlaw Man
Saturday Night
Bitter Creek
Doolin-Dalton/Desperado (Reprise)
表ジャケットは古き良き時代の西部にでもトリップしたような Eagles 4人のメンバーがあり、裏ジャケットにはその4人に加え、このアルバムに参加した J. D. Souther と Jackson Browne も交えた西部開拓時代のような画像が使われている。
アルバム『DESPERADO』は、その J.D. と Jackson、そして Glenn Frey と Don Henley の4人による共作曲『Doolin-Dalton』で幕を開ける。この曲はアルバムの中でエンディングを含め、三度登場する。
『DESPERADO』はコンセプト・アルバムというかたちをとっていて、それを紐解きながら聴けば、より楽しめるが、それがなくともシングル・カットされた『Tequila Sunrise』や、アルバム冒頭の『Doolin-Dalton』、そしてシングルにならなかったタイトル曲の『Desperado』と、同じくシングルにならなかったが各種ベスト盤にもある『Saturday Night』と、いい曲があちこちに散りばめられている。
1分に満たない『Doolin-Dalton』のインストルメンタルを含めても約35分と、Eagles のスタジオ・アルバムの中では最も短いアルバムの『DESPERADO』。『The Studio Albums 1972-1979』を『The Long Run』から過去に遡って聴いてきたが、ふつうなら時代を追うごとに質のいいアルバムが出てくるものだが、Eagles の場合は、過去に遡るように聴いても、その古いアルバムが新しいアルバムに劣る感じがしない。
反対に、古いアルバムにもまた、それぞれの楽しみ方があり、どのアルバムも甲乙がつけがたい。Eagles の1970年代に残した6枚のスタジオ・アルバムは聴く人によってベスト・アルバムが違うと聞くが、それが今回よく分かった。
この2ndアルバムではまだ、Bernie Leadon の影響が色濃く、Bernie が弾くバンジョーやマンドリンが Eagles をカントリー色の濃いバンドと思わせる。
だが、Glenn がリード・ボーカルの3曲目『Out Of Control』では、後のロック色を強めていく頃を予感させ、この曲もまた、個人的にこの『DESPERADO』というアルバムで好きな曲だった。
Glenn がリード・ボーカルを務め、アルバムからの2ndシングルに選ばれた『Outlaw Man』では、バンドのカントリー色に貢献していた Bernie が派手なリード・ギターをプレイ。この曲もまた『DESPERADO』においてはロックな曲のひとつだった。
シングルにならなかった『Saturday Night』はこの頃の4人のメンバー、Glenn、Bernie、Don、Randy Meisner による共作曲。意外なことに、この4人のオリジナル・メンバーだけで作った曲は Eagles の歴史の中で、この1曲だけだった。
西部開拓時代の実在した強盗団をテーマに用いた『DESPERADO』だが、それぞれの曲で聴けるハーモニーやストリングスに重い雰囲気は少なく、むしろ、カラッとした乾燥感がある。湿気の少ない、この5月上旬に意外にも合うアルバム (…?) だった。
DESPERADO
【SIDE ONE】
Doolin-Dalton
Twenty-One
Out Of Control
Tequila Sunrise
Desperado
【SIDE TWO】
Certain Kind Of Fool
Doolin-Dalton (Instrumental)
Outlaw Man
Saturday Night
Bitter Creek
Doolin-Dalton/Desperado (Reprise)
2013-05-08 13:55
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