『Digi Fi』特別付録『USB DAC 付デジタルヘッドフォンアンプ』でQUALIAヘッドホンを試聴 [AV/PC関連]
きのう紹介した『Digi Fi』第10号の特別付録、USB DAC 付きヘッドホンアンプ。インナーイヤータイプの XBA-C10 を繋いだ際に「シャー」というホワイトノイズが気になり、それは耳に挿入するタイプのヘッドホンを使うときには避けられない存在なのかと思った。
しかし、本当にそうなのか…? 一夜明けて、別のインナーイヤータイプを試そうと思い、2004年の夏、SONY から QUALIA ブランドで発売された MDR-EXQ1 を試してみた。
ちなみに、この MDR-EXQ1 は手元にあるインナーイヤータイプで最も高価なヘッドホンで、当時は税込定価が21,000円もした。
MDR-EXQ1 の特徴は、筐体に真鍮を採用。当時、業界初の高磁力ネオジウムマグネットが採用され、手作業による音質調整など…が謳われ、ドライバーユニットは口径9mm、出力音圧レベルは101dB/mW、再生周波数帯域は5~24,000Hzをカバーするインナーイヤータイプのヘッドホンだった。
最近ではすっかり、その役目を他のヘッドホンに引継ぎ、半ば引退状態の MDR-EXQ1 でも USB DAC 付きヘッドホンアンプからのホワイトノイズが気になるか…? きのう試聴に使った曲に、新しい曲も交えて試聴してみた。
◆Christopher Cross/『Ride Like The Wind』
◆REO Speedwagon/『Keep On Loving You』
◆Billy Joel/『It's Still Rock And Roll To Me』
◆TOTO/『Goodbye Elenore』
◆The Police/『Driven To Tears』
◆The Buggles/『Video Killed The Radio Star』
◆Queen/『Save Me』
◆Pat Benatar/『Hell Is For Children』
◆ABBA/『The Winner Takes All』
◆Boz Scaggs/『Look What You've Done To Me』
また、1980年代序盤の曲ばかりだが、その結果は、きのう XBA-C10 で顕著に感じたホワイトノイズは MDR-EXQ1 ではほとんど感じられず、これは意外な結果だった。
XBA-C10 はバランスド・アーマチュア型、MDR-EXQ1 は密閉型という違いがあるが、それが原因になっているのだろうか?
XBA-C10 は低域の迫力が素の状態では不足し、少し低域をイコライザーで持ち上げてやると良かったが、MDR-EXQ1 はその低域も豊か。どちらかと言うと、ドンシャリ傾向が強い。高域も XBA-C10 よりクリアに聴こえるのでホワイトノイズも気になると試聴前は思っていたが、実際はそうではなかった。
ABBA の『The Winner Takes All』では静かなイントロから、ABBA の特徴でもある女性ボーカルが高音域まで伸び、目立つと思っていたホワイトノイズが気にならず、それよりもマスターテープに起因するヒスノイズの存在に気づいた。
リマスター処理で、このヒスノイズまでカットすると高音域のクリアさが失われる場合があり、敢えてヒスノイズをリマスターの際に残すケースもあると聞くが、ABBA のこの曲の場合では、その処理が正解な例だった。
ボーカルは頭の中心にしっかり定位し、その他のコーラスや楽器は左右に適度に広がり、1980年代初頭の曲という古さを感じさせなかった。
これまで PC に直結して聴いていたときは、ここまでのことをあまり感じることはなかったが、DAC の部分を PC の外に出してしまい、PC と切り離し専用で行うだけで、ここまでの差を体験できるのも、この手のアイテムの面白いところだろう。
ヘッドホンの素性の違いも露わにしてくれた『Digi Fi』特別付録の USB DAC 付きヘッドホンアンプは、ちょっといつもの『Digi Fi』より高価だったが、個人的にはいろいろと楽しませてくれる面白いアイテムになりそうだ。
しかし、本当にそうなのか…? 一夜明けて、別のインナーイヤータイプを試そうと思い、2004年の夏、SONY から QUALIA ブランドで発売された MDR-EXQ1 を試してみた。
ちなみに、この MDR-EXQ1 は手元にあるインナーイヤータイプで最も高価なヘッドホンで、当時は税込定価が21,000円もした。
MDR-EXQ1 の特徴は、筐体に真鍮を採用。当時、業界初の高磁力ネオジウムマグネットが採用され、手作業による音質調整など…が謳われ、ドライバーユニットは口径9mm、出力音圧レベルは101dB/mW、再生周波数帯域は5~24,000Hzをカバーするインナーイヤータイプのヘッドホンだった。
最近ではすっかり、その役目を他のヘッドホンに引継ぎ、半ば引退状態の MDR-EXQ1 でも USB DAC 付きヘッドホンアンプからのホワイトノイズが気になるか…? きのう試聴に使った曲に、新しい曲も交えて試聴してみた。
◆Christopher Cross/『Ride Like The Wind』
◆REO Speedwagon/『Keep On Loving You』
◆Billy Joel/『It's Still Rock And Roll To Me』
◆TOTO/『Goodbye Elenore』
◆The Police/『Driven To Tears』
◆The Buggles/『Video Killed The Radio Star』
◆Queen/『Save Me』
◆Pat Benatar/『Hell Is For Children』
◆ABBA/『The Winner Takes All』
◆Boz Scaggs/『Look What You've Done To Me』
また、1980年代序盤の曲ばかりだが、その結果は、きのう XBA-C10 で顕著に感じたホワイトノイズは MDR-EXQ1 ではほとんど感じられず、これは意外な結果だった。
XBA-C10 はバランスド・アーマチュア型、MDR-EXQ1 は密閉型という違いがあるが、それが原因になっているのだろうか?
XBA-C10 は低域の迫力が素の状態では不足し、少し低域をイコライザーで持ち上げてやると良かったが、MDR-EXQ1 はその低域も豊か。どちらかと言うと、ドンシャリ傾向が強い。高域も XBA-C10 よりクリアに聴こえるのでホワイトノイズも気になると試聴前は思っていたが、実際はそうではなかった。
ABBA の『The Winner Takes All』では静かなイントロから、ABBA の特徴でもある女性ボーカルが高音域まで伸び、目立つと思っていたホワイトノイズが気にならず、それよりもマスターテープに起因するヒスノイズの存在に気づいた。
リマスター処理で、このヒスノイズまでカットすると高音域のクリアさが失われる場合があり、敢えてヒスノイズをリマスターの際に残すケースもあると聞くが、ABBA のこの曲の場合では、その処理が正解な例だった。
ボーカルは頭の中心にしっかり定位し、その他のコーラスや楽器は左右に適度に広がり、1980年代初頭の曲という古さを感じさせなかった。
これまで PC に直結して聴いていたときは、ここまでのことをあまり感じることはなかったが、DAC の部分を PC の外に出してしまい、PC と切り離し専用で行うだけで、ここまでの差を体験できるのも、この手のアイテムの面白いところだろう。
ヘッドホンの素性の違いも露わにしてくれた『Digi Fi』特別付録の USB DAC 付きヘッドホンアンプは、ちょっといつもの『Digi Fi』より高価だったが、個人的にはいろいろと楽しませてくれる面白いアイテムになりそうだ。
タグ:2013
2013-05-30 14:13
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